【シュタイナー】幼稚園の歌による様々な表現のあり方と重要性

シュタイナー教育の最大の特徴と言えば授業形態ですよね。普通の幼稚園の教育や小・中学校の教育は学指導要領に基づく「知的教育」が中心に施されることが一般的ですが、シュタイナー式の教育では「芸術的感性」に基づく教育が行われます

その中でも、今回は「」と「教育」の関係性に迫り、シュタイナー教育における音楽教育の重要性を解き明かしていこうと思います。
シュタイナー幼稚園で歌われる歌の本も紹介していきますよ。

【シュタイナー】教育の歌に関する本をご紹介

シュタイナーの教育では、幼稚園の歌を使った教育が重要視されているわけですが、それについては幼稚園で使用する様々な歌の書籍や楽譜も出されているようですので、いくつかご紹介しますね。

天花地星HP

こちらは、南沢シュタイナー幼稚園から出版されているものです。この楽譜には、入園時や卒園時の歌は勿論、朝の歌、水彩の時の歌、人形劇やお話の時の歌などもあるようです。

みか子
一体どんな歌が入っているんだろう…気になりますね。

また、こちらの本も、シュタイナー教育に関心の高い方々から人気があるようなのでご紹介します。

AmazonHP

シュタイナー幼稚園で歌われる歌が、楽譜つきで60曲ほど収められています。
ネットショップでも在庫切れのところも多く、いつでも購入できるとも限らないので、機会があれば手に入れておきたい一冊ですね。

他にも、シュタイナーと歌に関わる本は様々なものが出版されていますので、気になる方は次の章にて一覧で紹介しますのでご覧になって下さい。

また、シュタイナー教育と歌に関する本はとても多く、それだけ世間からも注目を浴びているということがうかがえますので、興味のある方は公式HPも見てくださいね。

実際、【シュタイナー】教育を行う幼稚園において、歌というものが大きな意味を持っています。研究の結果からも、記憶力と深い関係性を持っていることから、最終的に学業の面においても大きな力を発揮することが推測できますね。

【シュタイナー】幼稚園の歌に関する本を是非一読しましょう!!

シュタイナー教育を行う幼稚園では、言葉に乗せて歌を作るなど、音楽の視点からも独自の教育を行っています。それに伴い、楽譜や歌に関わる本もいくつか出版されていますので、以下にまとめてみました。

書名 著者 出版社 購入URL
シュタイナー幼稚園のうた 高橋弘子 Rシュタイナー研究所 Amazon
子ども園のうた 吉良創 南沢シュタイナーこども園 天花地星
おひさまとほしをこえ / NPO法人横浜シュタイナーこどもの園を育てる会 天花地星
春のうた シュタイナー幼稚園保育の現場から 角口さかえ / 天花地星

以上が、シュタイナー幼稚園に関わる楽譜集や書籍になります。主な書籍としてはこれらが挙げられますが、他にも様々な本が出版されていますので興味のある方はぜひご覧ください。

みか子
シュタイナー幼稚園の「歌」に関する本はこれぐらいだったけど、他の視点からの本も結構ありましたよ。どんな内容なのか、詳しくはリンク先をクリックしてみてくださいね。

また、以下には研究的な教育と音楽の関係性について述べられている書籍で、シュタイナー教育と関わりのあるものを紹介させていただきます。今後のお子様の教育に是非お役立てください!

書名 著者 出版社 購入URL
シュタイナー・音楽療法 カロリン・フィッサー イザラ書房 天花地星
人間の音体験―音楽授業の育成の基礎として― ルドルフ・シュタイナー

日本シュタイナー幼児教育協会

天花地星
みか子
こちらは学術書として実際の教育の参考になるものです。楽譜集や歌の本ではなく、学問として音楽をご家庭でも教育に取り入れたい方は参考になるのではないでしょうか?

 また、これを読めば、シュタイナー教育の根本的な音楽との関連性がわかるかもしれませんよね。是非皆さん、こちらもご一読くださいね!

シュタイナー教育に歌は欠かせない!?

シュタイナーの唱えた教育理論に基づいて教育現場で実践されているシュタイナー教育ですが、その教育活動の中でも欠かせないもの、それは「歌」です。

シュタイナー幼稚園では、基本的に、あらゆる言葉に音楽やリズムを乗せて表現を行うことが多いようです。実際に、動画サイトで検索すると出てくるシュタイナー関連の参考動画を載せておきますので是非一度聞いてみてください。

こういう形で幼児たちを集めたりするのがシュタイナー教育の現場では普通なのかな?

 

チャイムなどの代わりにこうして歌に乗せて子ども達を集めたりする所もあるみたいだね。

 また、朝の挨拶の際も「朝の歌」ということで、皆で「歌」を歌うようです。今回添付されているのは外国のものですが、参考までに是非ご覧下さい。

歌詞も見ないでしっかり覚えているのね。すごい

子どもは歌詞が無くても、音楽とリズムで暗記しているようですね。私にとっては、まだ幼いのにここまで覚えられるなんて衝撃的でした。

他にも、言葉の授業や劇の中でも、音楽を取り入れてリズムを自分で作る授業を実施しているようです。私の頃もそうですが、ただの言葉にうたリズムを付けて自分で表現をすると言った事は、あまり見たことはありません。

言葉に自分たちで音楽やうたを入れたり作ったりするのを「オイリュトミー」って言いましたよね。これもシュタイナー教育の大きな特徴の一つで知られてますね。

広くシュタイナー教育の中で活用される「歌」ですが、実は「歌」と「教育」とは、科学的にも深い結びつきがあることが証明されているんです!どこかで聞いたことはあるけど…と思われる方も多いとは思いますが、その点についても触れていきたいと思います。

他にもシュタイナー教育に関する記事もありますので是非こちらもご覧下さい!!

 

科学的に証明されている「歌」と「記憶」の関係

シュタイナーの教育で重視される芸術の一つ「音楽」。ここではそれが幼児の脳にどのような影響があるかを追求していきますよ。

例えば皆さんは、幼稚園や小学校・中学校、高校の時の「校歌」を聞いた時に、「あの頃はあんなことがあったな」とか「あんな先生がいてこんな話してくれたな」と言ったように、歌を聞いて当時を懐かしんだ経験はありませんか?

そうでなくとも、小さい頃に流行っていた好きな歌手の歌を耳にした時、当時の風景であったり、個人の思い出だったり。色々な記憶が呼び起こされることはありませんか?

そう言えば、私は久しぶりに高校時代の校歌を聞いた時は、当時の修学旅行や遊んだ思い出が鮮明に思い浮かんだわ。

こういった音楽を通しての記憶のフラッシュバック、実は科学的にも証明されている一般的な事実なのです。実際に、歌やリズムなどの「音楽」が幼児の脳にどのような影響を及ぼすかを研究された方がいらっしゃいます。

その方がインタビューで回答した、実際の教育現場で目撃した衝撃の真実についての記事がありましたので一部抜粋させていただきますね。是非目を通してみてください。尚、テーマは「幼児期の歌教育において、どの構成要素が強く影響しているか」です。

言葉をほとんど話すことができない幼い子どもたちが、歌であれば正確に歌うことができるのです。2歳の子どもたちも、メロディーラインは取れないものの、リズムに乗って歌詞を口ずさんでいました。英語の曲を1回聴いただけで、歌いこなす子どもさえいました。しかし、歌の「言葉だけを話してみて」と頼んでも途端に発音できなくなるのです。なぜこのようなことが起こるのか、歌の持つ力を解明したいと思いました。

ヤマハ音楽振興会HP

さらに、実際の卒業生の方の回答で以下のようなものがありましたので参考までに載せておきます。是非ご覧ください。

ゆっくりと時間がかかっても、数学の公式を歌で覚えたり、どんぐりを使ったり、体を使って九九を覚えたりしたことは今でもきちんと覚えている。

学校法人 シュタイナー学園HP
みか子
つまり、言葉だけでは覚えられないけど、歌になると一回聞いただけで覚えてしまうってことよね。言葉か歌かでそんなに違うんだ…。
みやび(パパ)
歌にここまでの力があるなんて、驚きだね…。

ここまで見て、歌と記憶力の密接な関係は分かったのではないでしょうか?逆に、これを教育に還元して考えていくと、「知識を覚える」際には、「歌」に合わせていくと、一生ものの記憶になりうる可能性があるということです。

私たちは、年を重ねると過去の事を自然と忘れていきますが、それは完全に消えるわけではなく、単に頭の引き出しにしまわれている状態なだけなのです。私もそうですが、皆さんも、長く使っていないものがあると、どこにしまったか忘れてしまいますよね?それと同じ原理です。

みか子
そして、どこにしまったか忘れた記憶を思い出させる手助けをしてくれるのが、「歌」と言うわけね。
みやび(パパ)
確かに勉強は記憶力がとても大事だから、歌と合わせて使えれば役に立ちそうだね。

歌を始めとする「芸術的学習」を重視するシュタイナーの教育思想以外にも、様々な教育思想が存在します。他の教育に関わる記事も是非ご覧ください。

まとめ

  • シュタイナー幼稚園で取り入れられている歌に関する本を紹介
  • シュタイナー教育における歌の重要性は世間的にも注目されている
  • 科学的に見ても歌は教育と関係が深い
  • 歌は教育に必要不可欠!!

今回は【シュタイナー】教育の中でもとても重視されている「音楽」、特に「歌」の重要性を考察してきましたが、皆さんはどのように感じられたでしょうか。

歌と教育の結びつきの強さというものは、脳科学の観点から見ても幼児教育の上で欠かせないものだということを感じていただけましたか?

その「音楽」という一つの大きな芸術を重視して、音楽に沢山触れる機会を意図的に与えてくれるシュタイナー幼稚園は、やはりとても大きな存在だと私は改めて認識しました。