悩める子供の教育。気になる幼児教育の押さえておきたい4つのこと

幼児教育に、どんなイメージがありますか?ひらがな、数、国旗などを覚えて褒められている子供の姿でしょうか。教室や習い事を探して、時間もお金もかかって大変そうなイメージがありますね。そんなイメージで、まだ先だと思っていた私も、この大事な成長期に何かさせてあげた方がいいのでは?と考えるようになりました。

そこで気になってくるのが、「幼児教育」です。幼児教育と言っても、実際にはどんなことをさせればいいんだろう、と思って調べてみても、情報がたくさんあったりして…却って悩んでしまいますよね。

幼児教育が気になるけど、何から始めればいいのかわからないそんなあなたに、まずは押さえておきたい幼児教育のポイントをお伝えします。

1.幼児教育って何?必要?

そもそも、幼児教育とは何でしょうか?

幼児期の生活の中心には、「遊び」があります。教育と言われると何だか難しく思えてきますが、果たして幼児期における教育は必要なのでしょうか。

 

子供の興味や可能性を引き出す

 

幼児教育とは、「乳児期を過ぎた1歳頃から、小学校入学前の6歳までの間」に受ける教育のことです。

幼児期は、色々なことに興味を持つことができる時期です。その時期に、子供の興味や可能性を引き出すことが大切だと考えられています。

早期教育という言葉もあるように、早いと0歳のうちから取り組んでいる家庭もあるなど、その関心の高さがうかがえます。早くから色々なことを経験させてあげたいと思う親心からでしょうね。

 

「教育なんて難しそうで、まだうちはいいわ」

「子供のうちは、遊ぶのが大事だから教育なんてしなくても」

そんな声も聞こえてきそうです。

 

みか子
でも、子供の成長ってとても早いですよ。この時期を逃したらいけない、と思っちゃう。

みやびくん(パパ)
そうだなぁ。きお太を見ていても1日、1か月、1年と、あっという間にできることが増えたもんなぁ。大きくなったもんだ。

 

成長が著しい幼少期に、興味や可能性を引き出すことは、将来の可能性を広げることにも繋がります。色々経験しても、子供の興味や可能性がすぐにわかるとは限りません。だからこそ、難しく考えず、できることから始めてみませんか。

幼児教育は、机に向かって勉強するのではなく、子供が普段の生活の中で経験していくすべてのことが、幼児教育であると言えます。

家族やお友達、地域の方との関わり、遊び、保育園や幼稚園での生活、そこでの子さんの様子をまずはしっかり見ることが大切です。

 

幼児教育の必要性が叫ばれ始めた日本

 

当初の予定より早い2019年10月より、「幼児教育の無償化」政策が、安倍政権下でスタートします。政策内容や条件などは今回は置いておいて、幼児教育について国はこう言っています。

 

幼児期は、能力開発、身体育成、人格の形成、情操と道徳心の涵養にとって極めて大切な時期であり、この時期における家族・保護者の果たす第一義的な役割とともに、幼児教育・保育の役割は重要である。

内閣府資料より抜粋

つまり、幼児期における、家庭の役割と同じくらい幼児教育や保育も大切であると、国も幼児教育の重要性を認識しているのです。

研究でも実証されていますし、諸外国でも幼児教育の重要性を認識し、無償化などの政策を取り入れています。それがようやく日本でも受け入れられ、政策が進められることになりました。

少子高齢化社会と言われますが、子供は今後の日本を支える大切な存在でもあるはずです。子供に対する国の政策には、大いに期待したいですし、積極的に進めてほしいです。

 

みか子
国も研究も幼児教育が大切だって言ってる。我が子のことだから、もう他人事ではいられません。

幼児期は、成長過程においてとても大切な時期です。この時期に、色々なことに触れる経験は、きっと子供の人生を豊かなものにするでしょう。

 

2.教室や習い事だけが幼児教育ではない

 

幼児期における教育が必要で、重要であることがわかりました。

しかし、色々経験させるといっても、教室や習い事をさせるにしても、時間や金銭的に限界があります。どうしたらいいのか考えていたときに、私がたどり着いたのが、「おうちでできる」幼児教育のあれこれでした。

幼児教育は、何も外で習い事などをさせることだけではありません。先程も述べましたが、子供が普段の生活の中で経験していくすべてのことが幼児教育であると考えると、少し気が楽になりませんか。

 

おうちでできる幼児教育

 

幼児教育は、子供の興味や可能性を引き出すことを目的としています。

「子供の才能を見つけたい」「子供の可能性を伸ばしてあげたい」と、つい力が入ってしまいそうになりますが、まずは子供の「好き」や「やりたい!」という気持ちを引き出すことからです。好きなことややりたいことであれば、子供はずっとやり続けることができます。これは、大人も同じですよね。

 

きお太(3歳)
ブロックとか電車とか、好きなおもちゃだとずっと遊べるよ。楽しいよ!

 

決して無理強いすることなく、おうちでできることと並行して、身に付けたいことがあれば習い事もさせる、というように、上手に習い事も取り入れていけたらいいですね。

さて、おうちでできる幼児教育にはどんなものがあるのか見てみましょう。

 

遊びを通して得られるもの

幼児期において遊びが大切なことは、よく聞くと思います。

子供は、遊びながら色んなことを考え、そこから色んなことを身に付けています。

例えば、ブロック遊び

大人から見ると、何を作ってるんだろうと思う時がありますが、子供は頭のなかであれこれ考えて、工夫して作っていたりするものです。

「さっきはこの色を使ったから、次は違う色を使ってみよう」

「これとこれを組み合わせたらどうなるだろう」

こうして想像力をめぐらせたり、もくもくと集中して作ってみたりしながら、何かを創り出す力(創造力)というものが引き出されます。これだって、立派な幼児教育です。

「何を作ったの」「どうしてこの色にしたの」と聞いてみると、子供は色々と答えてくれます。時には、大人がビックリするような想像力をもって、創り出していたりします。感心させられます。

みか子
子供の想像力を大いに膨らませるために、もし子供が車を作ったと言ってそれが車に見えなくても、口を出さないで見守りたいですね。
みやびくん(パパ)
む、難しい。車に見えん…

最近息子も、お絵かきが随分と上達してきて、「何を描いたの?」と聞くと、描いたものを教えてくれるのですが、そこからストーリーを考えだしたり、その日あった出来事を思い出したりすることがあります。

絵の才能があるかは判断しづらいところですが(笑)、お絵かきひとつを取ってみても、色々な力が身に付いていることを感じます。

一緒に遊ぶ、一緒にやる

子供にとって、親と一緒に何かやるということは、とても嬉しいことです。

きお太(3歳)
パパやママと一緒に遊ぶの、楽しいんだ!ママ!遊ぼうー!

「一緒に」というのがポイントです。子供が遊んでいる姿を見ているだけじゃなく、ぜひ一緒に遊んでみましょう!

 

一緒に遊んでいると、より近くで子供の表情を見ることができます。近くで見ていると、どんな時にいい反応をしたか、などわかりやすいですし、すぐに気付くことができます。

絵本を読む、お絵かき、ブロック遊び、ボール遊び、すべり台など、一緒に楽しもうとする気持ちが大切です。親が楽しそうだと、子供もいつも以上に楽しいはずです。

みか子
「愛されている」「大事にされている」という安心感を与えることにもなりますよ。

子供が活躍できるお手伝い

「家庭」は、社会の中でいちばん小さな構成単位です。

つまり、子供にとって、最初に触れる社会が「家庭」です。

子供も立派な家族の一員です。その一員として、おうちで活躍できることを子供はとても喜びます。そこで、お手伝いをさせてみましょう。

まずは、簡単なことからでいいのです。

  • 卵の殻をむく
  • レタスをちぎる
  • 玉ねぎの皮を剝く
  • お皿を拭いて片付ける

など、子供でもできることはたくさんありますよ。

 

そうやってお手伝いさせているうちに、「やりたい!」と言い出したらしめたものです。

「忙しい時にお手伝いなんて無理」と思う方もいるかもしれませんが、お手伝いをやりたい!というのはこの時期ならではです。家族がやっていることに興味があるということです。興味があるその時期を逃したら、あとでお手伝いしてほしいとお願いしても、断られるでしょう。

成功体験が得られやすい

簡単なお手伝いでも、家族の一員と考えればやるべきことです。子供を一人の人間として扱い、できたことを褒める。自分が家族の役に立ったという経験は、子供の自信になります。

また、小さなことでも「できた!」という喜びを体感することは大切なことです。

みか子
お手伝いが段々上手にできるようになると、助かるのは親の方です。臆せず、小さなことからさせてあげましょう!

 

3.幼児教育のスタートはおうちから

 

遊びやお手伝いなど、おうちでできることでも、子供が得られるものは限りなくたくさんあります

周りにいませんでしたか?

よくお母さんのお手伝いでキッチンに立っていた子が、料理上手になったり、外遊びが好きな子は運動能力が高かったり、何がきっかけでその可能性がわかるかわかりませんが、おうちでだってできることは十分あるのです。

その上で、より特別な技術を身に付けさせたいと思ったときに、音楽や運動系などの習い事をさせたり、保育園や幼稚園での様子を見聞きして、子供の興味のあることをさせたりするといいのではないでしょうか。

 

家庭教育は、乳幼児期の親子のきずなの形成に始まる家族との触れ合いを通じ、[生きる力]の基礎的な資質や能力を育成するものであり、すべての教育の出発点である。

文部科学省HPより抜粋

すべての教育の出発点は、家庭から。

幼児教育を考えるということは、親が子供におうちでしてあげられることは何かを考えて、日頃の生活や子供との接し方を見直すことから始まるのだと思います。

 

4.環境づくりと子供への視線

 

子供が色々経験して、身に付けていく成長過程において、覚えておきたいのが、環境親から子への視線の大切さです。

家庭環境や事情は、それぞれ様々あるかと思います。

出来ること、出来ないこととあると思いますが、子供のために忘れたくないことです。

 

子供が安心できる環境づくりを

幼児教育を考える以前に、これに限らず子育てにおいて、「環境というのは子供の成長に大きく関わります。

  • 基本的な生活習慣が身に付いていること
  • 衣食住の生活環境
  • 親も子供と一緒になって楽しめる状態である

他にも、習い事をさせるとなると金銭的な部分も関わってきます。

先程もあったように、すべての教育の出発点は家庭から、です。

家庭環境、教育環境など、子供が置かれている環境を守り、それを豊かにしていくことが、幼児教育を考える上で大切な要素になってきます。

子供にとって安心した環境があって始めて、色々な経験を吸収できる心と体が育っていくのだと思います。

 

親から子への視線を忘れたくない

これは、環境づくりにも関係してきますが、子供が安心して色々経験できるためには、

僕は(私は)愛されている、大事にされている

という、親子間の関係がとても重要になってきます。

きお太(3歳)
ぼくはね、パパとママが大好き。パパとママも僕のことが大好きだって!

 

幼児教育としてご家庭でも色々と始めていくうちに、他のお友達の出来具合が気になったり、お子さんの出来ないところが見えてくると思います。

「どうしてうちの子は、できるのが他の子と比べて遅いんだろう」と、悩んでしまうかもしれません。

 

そういう時こそ、お子さんをよく見てみましょう。

何をするのが好きか、何をしている時が楽しそうか、観察してみましょう。

子供は、パパやママに見てもらえると喜びませんか?

話を聞いてあげると、嬉しそうにしていませんか?

子供を見る時、イライラしたり怒った顔していませんか?子供の表情はどうですか?

 

子供の可能性を見つけたい、子供の将来を思って、教育のことを真剣に考えているから力が入ってしまうかもしれません。が、親にできることはとてもシンプルなものではないでしょうか

みか子
子供を愛で満たし、見守ることではないでしょうか。

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【まとめ】できることから始めよう

  1. 幼児教育って何?必要?
  2. 教室や習い事だけが幼児教育ではない
  3. 幼児教育のスタートはおうちから
  4. 環境づくりと子供への視線

幼児教育が気になり始めたきっかけは、何でしたか?

周りのお友達が始めたから?幼児教育って言葉をよく聞くから?子供の成長を感じ始めたから?

 

どれも子供を想う親の気持ちから、ですよね。

 

今回は、幼児教育が気になり始めたら押さえておきたいポイントを挙げました。

  • 幼児教育とは何かを知る
  • 教育のスタートはおうちから
  • 親も一緒に楽しむ
  • 環境を整え豊かにすること
  • 親から子へ視線を大切に

 

子育てには正解がないから悩みます。

しかし、決して無理強いせず、子供に寄り添った視点で幼児教育を考えられたら、それが本当の意味での子供のための教育になるのではないでしょうか。

将来子供が大きく羽ばたいていける様に、幼児期の大切なこの時を逃さない様に、親と子供が一緒になって、幼児教育を楽しんでいきましょう。