ざっくり言うと
- 生後9か月のときに母を亡くした
- 父親は厳格な牧師
- フレーベルが4歳の時に父親は再婚
- 新しい母親、そして父親ともとうまくいかず、寂しい子供時代を送った
- 寂しさを紛らわすために家の裏にある山によく登っていた
- フレーベルの自然への深い思いは、この時に作られたと言われている
- 10歳のときに伯父のホフマンに引き取られ、温かい家庭を初めて経験した
- 1799年にイエナ大学に入学し、ドイツロマン主義の影響を受ける
- 授業料を払えなくなり泣く泣く大学を退学
- しかたなく農業書記、山林書記の仕事をした後、建築家を目指しフランクフルトへ
- フランクフルトで仕事を探していた際、友人の勧めでグルーナの師範学校へ訪れる
- フレーベルはここで教職が天職と自覚し、人生で初めて充実感を持った
- 有名だったイヴェルドン学園のペスタロッチーのもとへいき、教育思想や方法について学ぶ
- その後色々な経験を経てスイスへ行ったフレーベルは、幼児教育への関心を強く持つようになる
- ドイツへ戻ったフレーベルは、幼児の遊び道具、教育遊具(恩物)を考案・製作
- 多くの人に幼児教育の大切さを知ってもらうため、教育遊具を使って幼児を指導する先生を養成
- こうして1840年6月28日、世界初の幼稚園を設立した
- 欲求、感情を”ありのまま”に表現する
- 先生や親は積極的に”指導”するのではなく”見守る”または”一緒に楽しむ”
- 自然の中でたくさん遊んで身体を発達させる
- ”子どもが大人と関わったり、他の子どもと遊んだりすること”によって自分の生きている環境を理解することが大切
- 外部との関わりを通して、”自分は個であり、自分の生きている世界の一部である”と子どもに認識をさせるということをその教育の目的の一つとしている
- 庭の中で自然に触れながら遊ぶ環境が整っている
- たくさんの草花、土、虫に触れ合える
- かくれんぼや鬼ごっこをそんな中で楽しむ
- フレーベルの教育思想ができあがるまでに送った人生
- フレーベルが掲げる教育思想の目的は子供自ら成長していくこと
- フレーベルの教育思想【自然あそび・歌あそび・恩物あそび】
- フレーベルの教育思想を感じ取れる名言
フレーベルという人を知っていますか?私は最近まで知りませんでした。この方、とても素晴らしい教育の思想を持った人なんです。教育っていろんなところでいろんな意見があって、どれを信じればいいのかわからないですよね。
そんな情報が溢れた中でも、とても素晴らしい思想を持ったフレーベル。今子育てをしているパパ・ママに是非知っておいてほしいんです。今回はフレーベルの教育思想について紹介していきますね。
フレーベルの人生
「歴史?歴史きちゃうの?偉人?」
そこの歴史嫌いなあなた。構えないでください。フレーベルは子育てについてとても素敵な教育思想を持った人なんですよ。なんて言ってる私も最初は堅苦しい感じきたーと身構えました。
やっぱりこのサイトに来てくれたからにはちょっと堅苦しい感じは抜きにして、フレーベル について知っていってもらいたいです。是非とも知っていただきたい素晴らしいお方なので私がどんな人なのか簡単に紹介しちゃいますよ。
ドイツの教育学者、フリードリヒ・ヴィルヘルム・アウグスト・フレーベル(1782年~1852年)は、「幼児教育の祖」といわれ、「幼稚園」を世界で初めて創った凄い人なんです。
ちょっとこんな人なんですよ〜と文章で書いていってしまうと、とても堅苦しくなってしまうので箇条書きで紹介していきますね。
このような道を切り開いていく人生を歩んで、フレーベルの教育思想は出来上がっていったんですね。
フレーベルの教育思想の目的
「人間は幼児期から人類の一員であると認識され、保育されるべきである」とフレーベルは考え、幼少期からの教育は必要だと考えました。
そうなんですよね、そう聞こえますよね。しかし違うんです。フレーベルの言う幼児教育というものは思っているものと違うんですよ。先生、親が何かを教えたり干渉したりすることはダメ、こどもが自ら自然と成長していくということが大前提なんです。
そうなんですよね。具体的な目的に答えがあります。
そうなんですよね。「見守る育児」本当に難しい。これがさらっとできるお母さんは本当に尊敬です。でも一緒に楽しむは意外とできますよね。ここから始めて、ゆとりを持って見守る育児につなげていきたいな~。遊びを仕切ってもらうといいかもしれないですね。
教育と聞くと勉強のイメージが強いですが、幼少期ではこのようなことを教育というんですね。絶対に大切なことなのに現代ではなかなか難しいことだったりします。再認識と思えることなのに衝撃が走りますね。
フレーベルの教育思想【育てる・歌う・恩物】
フレーベルは自然を大切にしている、自然と遊ぶ、色々と漠然なことでも共感ができました。子供は泥だらけになって遊ぶのが一番ですよね。私も山で木に紐を付けて、拾った木に結んでブランコにしたりしたものです。
そうそう、森の中を自転車で走ると目の中や口の中にすごい勢いで虫が入ってくるんですよね~。共感できる人いますか?目はさすがに痛かったですね。思い返すとキリがないくらい、自然とともに遊ぶのは本当に楽しいことばかりでした。
さて、本題に入ります。ドイツのオーベル・バイスバッハ、フレーベルがうまれた場所には、フレーベルが創った最初のドイツキンダーガルテン(幼稚園)が今も残っています。そこでは今でもフレーベルの教育思想に基づいた幼児教育がされているんです。
今でも創始者フレーベルの教育思想がそのまま使われている、考えようによってはとってもロマンチックに感じますね。素敵~と叫びたくなります。では、実際にフレーベル幼稚園で行われている活動がどんなものなのか紹介していきますね。
フレーベルの幼児教育の思想にやっぱり自然は大事【庭で遊んで庭を育てる】
フレーベル幼稚園には緑あふれる庭があり、砂場や花壇なども充実しています。そんな造りから、
このようなことが可能なんです。こんな体験をすることによって観察力や知識を養うこともできるんですね。
そして、フレーベル幼稚園では自分の手で植物も育てるんです。以前は1人につき1つの花壇を与えられていたそうですよ。一つの花壇を管理するってとても大変そうな感じがするのでとてもいい勉強になりそうです。
こうして子供が自分で自然を大事にすることによって、自然の不思議、”命”とはどういうものなのかを学んでいくんですね。自分で選んだ植物を、どのように配置するのか、そこから決めていくのでここでも個性を発揮していきます。
そこの影響されやすいお母さん。素敵です。その意気です。育てる場所がないなーとあきらめてるお母さんもいるかと思います。現代ではなかなか花壇は確保できませんもんね。そんな時は、プランターやキットを使ってみましょう。
フレーベルの教育思想では歌遊びで”感覚”と”感性”を育てる
「トン、トン、トン、トン、こぶ爺さん♪」お子さんと楽しく歌あそび、ほとんどのお母さんはしたことありますよね。これってとっても喜んでくれるから、可愛くてついつい一緒に夢中になってしまうんですよね。
そう、それがいいことなんです。フレーベルは子供と大人が一緒に遊びながら歌うことも重要視しました。遊びながら歌う、日本では「手遊び歌」なんて言いますよね。
こうして大人のまねをして身体を動かしながら歌うことによって、運動器官の発達に繋がり、丈夫な身体作りもしてくれます。そして身体だけではなく、感覚や感性も育ててくれると言われているんです。
そして、歌詞の中には「うれしい」「たのしい」「おもいやり」などといったポジティブな意味が含まれています。子供は自分が大事に思われていること、愛されていることを知って、子供自身の感謝の心というものも育てていくんですね。
大人も子供もこの、歌あそびすることによって、精神的・肉体的に健全になっていくことができます。それでは子供と遊べる手遊び歌を少し紹介します。
これは楽しいですね。ちょっとお弁当の中身すかすかだなーと気になりますが、はい、主婦目線です。今回は歌です。早くなった時の子供の笑い声、なんだか想像だけで聞こえてきちゃいます。
これ、小さなモミジの手でやられちゃったら可愛くてしょうがないですね。お母さん、ビデオよりも一緒に遊びましょうね。でも撮りたいですよね、お父さんよろしくお願いしますね。
これは英語教育も視野に入れているお母さんにはおすすめです。結構発音良く歌ってくれて驚いちゃうし、何より楽しいんですよね。有名だから知っている人も多いかもしれないです。
アンパンマンが登場する動画も出てきましたが、フレーベル館といったらアンパンマン!フレーベル館についての記事もあるのでぜひ見てみてくださいね。
フレーベルが考案した恩物(教育遊具)遊び
「こどもにとってオモチャはとっても大事」色々なところで聞きますよね。そのためにその年の子にあったオモチャが届く教材が存在しますもんね。これもフレーベルの教育思想なんですね~。
なんだか知らないところでフレーベルを信仰していた自分に気づかされます。フレーベル、最近まで知らなかったんですけどね。共感しかしないですね。お茶会したいです。
日本語で恩物と翻訳された、教育遊具をフレーベルが考案しました。これを「神様からの贈り物」とフレーベルは称しています。恩物は、20種類に分かれています。紹介しますね。
名称 相当する教材(恩物) 名称 相当する教材(手技工作) 第1恩物 六球 第11恩物 穴あけ 第2恩物 三体 第12恩物 縫う 第3恩物 立方体の積み木 第13恩物 描く 第4恩物 直方体の積み木 第14恩物 組む・編む・織る 第5恩物 立方体と三角柱の積み木 第15恩物 紙を折る 第6恩物 立方体と直方体の積み木 第16恩物 紙を切る 第7恩物 正方形と三角形の色板 第17恩物 豆細工 第8恩物 5種類の木の棒 第18恩物 厚紙細工 第9恩物 金属製の鐶 第19恩物 砂遊び 第10恩物 豆または小石の粒 第20恩物 粘土遊び
すごい、20種類ってすごいですね。確かに全部とても大事です。子供にとってとても楽しいことである反面、大人から見ると知育によさそう、手先の練習によさそう、などといった感想が出てきますよね。さすが、素晴らしいです。
この中でも積み木あそびについて注目しています。積み木は上の表からもわかるように、円柱・立方体・三角柱・直方体と様々な形をしていますよね。これって形だけでなく寸法も精密に計算されて作られているんです。
本当に素晴らしい仕事です。恐れ入りますね。この寸法を精密に作ることによって、専用の入れ物にピッタリ収めることができる、そして目的の積み重ねることができるということに繋がってるんですね。これで秩序や一体感を体験することができます。
そしてカラフルな色で視覚としても、糸の付いた丸いもの、棒など様々な形、そして様々な形を使って、想像力と器用さを高めるんです。
はい、よく見る光景です。私は間違ってませんね。実はですね、フレーベルの教育思想ではオモチャは片づけないんです。驚きですよね。
なんで片付けないのかって言うと、次の日も途中から作ることができるからなんです。時間が来たからすべてやめるということをしなくていいんですね。これは反省しちゃうくらい納得です。
あれ、こんな感じの教育なんだか聞いたことがありますね。モンテッソーリ教育って知ってますか?なんだか似ているような気がします。フレーベルに共感した人は是非モンテッソーリについても見てみてくださいね。
フレーベルの教育思想を感じ取れる名言
素晴らしい教育思想を持ったフレーベル。名言もいくつか残しているんです。ものすごく影響されやすい私はきお太の育児、この名言を胸に頑張りたいと思いました。
どんな名言があるのか少し紹介します。
【世界の名言】子供は5歳までに、その生涯に学ぶすべてを学び終わる。フレーベル(ドイツ) #ぐっときたらRT
— こどものお絵かき (@OekakiLovvvvve) 2018年9月22日
この名言からどんなに幼児教育を大事に思っていたのかがわかりますね。実際、寂しい子供時代を送ったフレーベルではありますが、自然とずっと触れ合って育ってきたため現代まで名の残る素晴らしい人になっていますもんね。
【遊びの名言】遊戯はすべての善なるものの出てくる源泉である。-フレーベル(教育学者)
— 日本冒険遊び場づくり協会 (@boukenasobiba) 2017年9月19日
あそぶことは本当に大切。たくさんたくさん遊ばせよう。そう心に決めました。
知恵を求めることは、人間の最高の目的であり、人間の自己決定の最高の行為である。
(フレーベル)
【名言ナビ】 https://t.co/KHV9xD3IVI #meigen #名言 #教育 #勉強 #学び— 学びと教育@名言ナビ (@manabi_meigen) 2015年11月12日
素晴らしいです。その知恵を求める意欲を子供のうちに親や先生が消してしまわないこと、そのためには自分の意志で遊ばせるということですね。
まとめ
是非参考にしたいフレーベルの教育思想、いかがでしたでしょうか。参考にはしたいけど実際難しい、確かにそうかもしれません。でも、意識をすること、できることから始めることでぐんぐん変わっていきますね。
ぜひ今日の育児から取り入れていってみてくださいね。