出産準備として、または赤ちゃんが生まれた後、ベビーカーの購入やレンタルを検討するパパママは多いですよね。一言でベビーカーと言っても、実はa型やb型と色んな種類があるんです。
「我が家のベビーちゃんにはどのタイプのベビーカーがいいのかな?」と悩んでいるパパママに、a型・b型そしてab型それぞれのタイプの特徴とメリット・デメリットを徹底比較して大解説しちゃいます。
これからベビーカーの購入やレンタルをお考えのあなたに贈るベビーカー解説決定版です。
ベビーカーの種類
ベビーカーにはa型とb型と呼ばれる二種類があります。
赤ちゃんを乗せるものですから、何よりも安全第一ですよね。その点では2009年に改正・施行されたベビーカーのSG安全基準により、それぞれの安全基準が定まっています。
財団法人製品安全協会によって定められたこの安全基準により構造、材質、使い方など生命または身体に危害を加える恐れがないと認められた製品には『SGマーク』がつけられています。購入の際には必ずSGマークがついているか確認して選びましょう。
またSGマークがついているベビーカーには不慮の人身事故による対人賠償保険が付与されているので、その点でもSGマーク付きのベビーカーなら安心して使用することができますね。
a型、b型はそれぞれ使い始める月齢やその特徴に違いがあります。また以前はこの二種類の特徴(a型の安定性とb型の軽量)を併せ持ったab型ベビーカーと呼ばれるものがありましたが、2004年の基準の改正により、現在はa型の中の新基準a型となっています。
a型・b型・ab型ベビーカーの特徴
a型ベビーカーの特徴
a型ベビーカーの特徴 | |
対象年齢 | 生後1か月~最大48か月(4歳) |
重量・大きさ | 重い・大きい |
リクライニング | 110度~180度 |
形状 | 両対面 |
価格 | 高価なものが多い |
a型ベビーカーは新生児(生後4週間)を過ぎた生後1か月の赤ちゃんから使用することができます。首や腰が座っていない赤ちゃんにお座りはできません。そんな月齢の低い赤ちゃんはリクライニングの角度が深く、ほぼフラットな状態にできないとベビーカーに安全に乗せることはできませんよね。
SG基準ではこの点を踏まえて、a型ベビーカーは150度以上のリクライニング機能が備わっていることが必要とされています。(生後4か月から使用可能のものは130度以上)
重量と大きさですが、SG基準における決まりは特にありません。一般的にa型ベビーカーはb型ベビーカーに比べて重く、大きいものが多くなっています。首や腰の座らない月齢の低い赤ちゃんを乗せることが多いa型ベビーカーですから、この重さと大きさは安定性を高める一つの要素となっています。
またa型ベビーカーは両対面型のものが主流です。これはベビーカーを押す人の方を向けて赤ちゃんを座らせること、進行方向を向かせることその両方が可能になっています。月齢が低い赤ちゃんはどんな様子でベビーカーに乗っているのかとても気になりますよね。ベビーカーを押すママの方を向いて乗せることができるa型ベビーカーなら、ベビーカーに乗っている赤ちゃんの様子を常に見ることができるので安心です。
そして価格も気になりますね。a型ベビーカーは他のタイプのベビーカーよりも高価なものが多いです。大きくしっかりしたベビーカーになっていますし、使用できる期間も長いのでその分高額になっているのでしょうね。
b型ベビーカーの特徴
b型ベビーカーの特徴 | |
対象年齢 | 生後7か月(お座りができる時期)~最大48か月(4歳) |
重さ・大きさ | 軽い・コンパクト |
リクライニング | 110度くらいまで |
形状 | 背面 |
価格 | 比較的安価 |
b型ベビーカーは腰がしっかり座り、お座りができるようになった赤ちゃんを対象にしたベビーカーになります。リクライニングもa型ベビーカーに比べて浅く、座った状態で乗るタイプです。
重さも大きさもa型に比べて軽量・コンパクトになっているので、小回りが効いて狭いところでも扱いがしやすくなっています。また折りたたんだ時もa型よりもずっとコンパクトになるので、車のトランクに収納する際や家の玄関やお店の入り口におく際もa型に比べると比較的邪魔になりにくいタイプですね。
形状は背面タイプで、進行方向に赤ちゃんを座らせて背中側から押すようになっています。ベビーカーを押す人が赤ちゃんを正面から見ることはできませんが、乗っている赤ちゃんには視界が広がっていて見晴らしがよいので、景色を楽しみながらのお散歩など快適かもしれませんね。
価格もa型ベビーカーに比べると随分安価なものが多いのが特徴です。軽量化・コンパクトに重点をおいているものが多いb型ベビーカーですから、価格も抑えられていて二台目のベビーカーとして購入するのにはお財布に優しくてお求めやすいと言えるでしょう。
ab型(新基準a型)ベビーカーの特徴
ab型(新基準a型)ベビーカーの特徴 | |
対象年齢 | 生後1か月~最大48か月(4歳) |
重さ・大きさ | 軽い・コンパクト |
リクライニング | 110度~180度 |
形状 | 両対面 |
価格 | 高め |
ab型(新基準a型)ベビーカーは簡単に言うと『a型とb型、両方のいいとこどりしたベビーカー』です。
a型と同じく生後1か月から使用することができますが、a型ほど重くもなく、また大きさもコンパクトになっています。形状もa型同様、両対面が可能です。
最近ではこのいいとこどりab型ベビーカーを選ぶパパママが多いようですね。確かに長く使えて、途中で買い直す必要もないのはコストの面でもいいなと感じます。a型のようにしっかりした造りで安心、なのにb型みたいにコンパクト、価格もa型ほど高くない・・・となれば、購入するパパママが多いのも頷けます。
ベビーカー選びの際にはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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a型・b型ベビーカーのメリットとデメリットを検証してみよう
a型ベビーカーのメリット・デメリット
- 月齢の低い赤ちゃんから使用できる
- 赤ちゃんを横にすることができる(寝てしまっても大丈夫)
- 安定性がある
- 長期間使用できる
- 赤ちゃんの様子を見ながら移動できる
- 大きい。狭い場所で邪魔になる
- 重い。持ち運びが大変
- 高額
b型ベビーカーのメリット・デメリット
- 軽いくてコンパクトなので持ち運びに便利
- 収納する時も幅を取らない
- 狭いところでも無理なく使用できる
- 価格が他のタイプに比べて安め
- a型に比べて安定性に劣る
- リクライニングが浅いので、赤ちゃんを座らせたまま横にできない(寝てしまった時など)
- 赤ちゃんの様子を見ながらの移動は不可(背中側から覗き込む必要がある)
a型ベビーカーとb型ベビーカーのメリットとデメリットを上げてみましたが、ぞれぞれ一長一短ですね。実はベビーカーを使う人や赤ちゃんによってその捉え方は変わってくるのです。
a型ベビーカーは大きく重いけれど、安定性があって月齢の低い赤ちゃんを乗せるには安心して使用することができます。でも月齢も進みしっかりお座りのできる赤ちゃんにはそれほど重要な点ではありません。
逆にb型は軽くコンパクトにできていることで安定性がa型より劣ることがあるかもしれませんが、しっかりお座りできる赤ちゃんになら問題ありません。それよりも小回りが効いて扱いやすいという点の方が重要になることもありますね。
メリットとデメリットは乗せたいと思う赤ちゃんの月齢と使おうと思っている場面や目的によって、その捉え方は違ってきますので色々検討しながらご家庭のご都合にあうものを選んで下さいね。
ベビーカーって本当に必要?
ここまでベビーカーのタイプ別にご説明してきましたが、根本的な疑問『ベビーカーって本当に必要なものなのか?』という点について、少し考えてみましょう。
a型ベビーカーは月齢の低い赤ちゃんから使えるメリットがありますね。でも月齢の低い赤ちゃんはベビーカーに乗せるよりも、抱っこ紐などを使ってママ(時にパパ)が抱っこするというご家庭も多いのではないでしょうか。
ベビーカーを嫌がって泣いてしまい、せっかくベビーカーを持って行ったのに、結局ママやパパが抱っこしていた・・・ということもよくあるお話です。
月齢の低いうちは抱っこ紐を使って、赤ちゃんが少し大きくなって首や腰が据わった頃にベビーカーを使用するという友人もいました。かと思えば、他の友人は寝んね期の頃から散歩はもちろんショッピングにも旅行にもベビーカーをフル活用していました。
やっぱりこの点もご家庭のスタンスに併せるのが何より大事ということですね。
高価なa型ベビーカーを買ってから、やっぱりお座りできるまでは抱っこ紐で抱っこしようと決めてしまうと、せっかくのa型ベビーカーもその価値が半減してしまうので、そこは購入する前によく検討して決めて下さいね。
ベビーカーとあわせて使えばもっと快適なグッズはこちらからどうぞ。
おすすめa型ベビーカー3選
長く使えるa型ベビーカーを選りすぐってご紹介します。a型ベビーカーの購入をご検討されている方はご参考にして下さいね。
退院したその日から使用可能【エアバギー ココ ブレーキ フロムバース】
こちらはエアバギーという名前の通り、ベビーカーを支えるタイヤに空気が入っているエアタイヤを使用しています。エアタイヤは衝撃の吸収性に優れているので、地面が凸凹していても安定性は抜群です。
他にもフードは紫外線を防ぐUPF50+でUVカット率99%だったり、通気性の良いエアメッシュクッションを使用していたりして、赤ちゃんが快適に乗ることができる設計になっています。
また下部に大容量17Lのバスケット(耐荷重~5kg)が付いているので、ママの荷物や買い物した荷物などしっかり収納することができますね。
オート4キャス最軽量【スゴカル4キャスコンパクト】
combiのスゴカルシリーズです。こちらは四輪タイプのものですが、総重量は5.0kgと4キャス史上で最軽量となっています。
赤ちゃんを抱いたまま折りたたんだベビーカーを運べたり、車への積み込みもママの力で楽々です。
超衝撃吸収クッション『エッグショック』をシート前面に搭載しているので、生まれたての赤ちゃんの頭を衝撃からしっかり守ってくれるのもとっても嬉しい機能ですね。
また車輪がオート4キャスで、a型ですが小回りがしっかり効いて扱いやすいベビーカーになっています。たっぷり荷物を収納できる大型かごもママにはやっぱり便利ですね。
確実に振動をやわらげる【ラクーナ ソファークッション】
アップリカのベビーカーです。こちらも車輪はオート4輪になっています。軽量タイプでスゴカルより少々重い5.8kg以下という仕様ですが、十分軽さを感じられるベビーカーです。
座面下に搭載された『ソファークッション』構造で赤ちゃんにかかる衝撃をしっかり吸収してくれます。アップリカ調べでは衝撃吸収率NO.1だとか。検討して見る価値は十分にありますね。
また搭載されているコンフォートシートは赤ちゃんの自然な姿勢を妨げない造りになっていて、その広さも売りの一つ。赤ちゃんも広々とした空間で乗り心地も快適ですね。
オート4輪なので、スゴカル同様小回りが効いて、押しやすく快適な構造になっています。
まとめ
- ベビーカーにはa型とb型の二種類があります
- a型・b型・ab型それぞれの特徴は?
- a型とb型ベビーカーのメリットデメリットを検証
- ベビーカーって本当に必要なの?
- 長期間使えるおすすめa型ベビーカー3選
大切な赤ちゃんを乗せるベビーカー、いつから使おうか?どのタイプがいいか?しっかり検討して、あなたとベビーちゃんにとっての最高の一台を見つけて下さいね。
素敵なベビーカーで、赤ちゃんと一緒にお散歩やショッピングなどたくさんお出掛けして楽しみましょう。