ざっくり言うと
- レッジョ・エミリアおすすめのビジュアル本1
「子どもたちの100のことば レッジョ・エミリアの幼児教育実践記録」 - レッジョ・エミリアおすすめのビジュアル本2
「驚くべき学びの世界ーレッジョ・エミリアの幼児教育」 - レッジョ・エミリアを実践するために参考にしたい本3冊
「世界で最も優れた10の学校」に選ばれたことで、世界中で注目を集めているイタリア、レッジョ・エミリア市の幼児教育。多くのブログや教育関連のサイトでも取り上げられていますが、「レッジョ・エミリアって何?どんなことをするの?」「なんでこんなに話題になっているの?」と思っている人も多いと思います。
そこで、これからレッジョ・エミリアの教育を知りたいと思っている人にもおすすめの2冊のビジュアル本を紹介します。
見てるだけでワクワクする、こんなにも優れた教育実践・解説のビジュアル本があるのはレッジョ・エミリアくらいではないでしょうか。
1冊目「子どもたちの100の言葉」
巻末の訳者のことばにはこう書かれています。
子どもに百通りあるなら、大人も百人百様です。とりあえず、どこからでも、興味、関心を引かれたところから、自由にひもといてみてください。その上で、目次を頼りに、関連の内容、事項を探索されるとよいでしょう。
子どもたちの100の言葉 レッジョ・エミリアの教育実践記録 より引用
写真やイラストがふんだんに盛り込まれたみやすいレイアウトは、どこから読んでもレッジョ・エミリアの実践を知ることができます。
レッジョ・エミリアの教育の創設者の1人、ローリス・マラグッツィの言葉は時に哲学的で、想像していなかった視点からの物事の捉え方を教えてくれます。
小さい子どもたちが難しい言葉を理解している訳でも、大人が求めることをしている訳でもなくて、自由に発想しているだけなんだけど。
ローリス・マラグッツィの詩「でも、百はある」はこちらの記事でとりあげています。子育て中の方はぜひ読んでみてください。
そしてより具体的にレッジョ・エミリア教育について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
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2冊目「驚くべき学びの世界」
もちろん、私自身も芸術や音楽で勇気づけられたり、思ってもいなかったことに気づかされることはあって、このおかげでまた頑張れると感じる部分は少なくありません。でも生活する上での最優先は、お金とか仕事とか、人に合わせることとか、、、そんな考えがあるのが事実です。
この本を読んでいると子どもたちにとって一番大事なことは?と、ふと考えさせられます。
自分を自由に表現すること。言葉があり、手足を動かし、何も捉われずに自由に発想し、表現する。表現するために子どもたちは、一つのことを真剣に探求しています。そして、そのもの・ことを知るのです。
子どもたちにとっては、この芸術こそが学びの最優先、1番大切なことなのだと感じさせられる一冊でした。
きお太は何の動画が1番好き?
みんなでいっぱい練習したんだもん!
でも、今だったらもうちょっとくらい上手くできると思うんだけどな。
レッジョ・エミリア教育について参考にしたい本 3冊
ビジュアルから知る、レッジョ・エミリアの本を2冊紹介しましたが、今回この記事を書くにあたり、いろいろな教育関連の本を読んでみました。その中でレッジョ・エミリアを実践したいと考える人や、家庭での子どもの教育を考えるお母さんにこの3冊もお勧めします。
家庭で子供達が思わぬ名言を発することってありますよね。笑えたり、じ〜んときたりする子どもたちの素直で自由な言葉を集めた本です。まさに、100人いれば100通りの言葉があると実感します。
子どもたちの言葉を受け止め、一緒に探求することがレッジョの教育への一歩につながる!?
レッジョ・エミリアのドキュメンテーションを取り入れた質の高いスウェーデンの保育実践から日本の幼児教育へ取り入れるべく手がかりを探るという内容。1部と2部に分けて二つの国のプロジェクト、ドキュメンテーションが書かれていますが、やはり実践の記録は、就学前の子どもを持つ母親の目線で読んでいても興味深いです。
ちょっと堅苦しい本かと思われるかもしれませんが、保育活動の中で、子どもたちのやり取りや変化が、子どもたちの会話を軸に記されていています。いろいろな年齢、性格の子どもたちがどのようにコミュニケーションをとっていくのか興味深く読むことができました。
地域でいろいろな年齢の子と交流する時の参考にもなるのでは。
まとめ
世界で最も優れた10の学校に選ばれたと言っても、これほど多くの人が関心を寄せるのは、ドキュメンテーションという実践の記録を目にすることができるからではないでしょうか。
教育を学ぶ学生、美術を学ぶ学生、教育者、保育者、子を持つ親、教育はわからないけど芸術が好きな人、もちろん子どもたちも。
展覧会があり、ビジュアルで伝える本があり、SNSを見ていても、いろいろな立場の人がレッジョ・エミリアの教育や子どもたちの創作物に関心を持っていることがわかります。これこそがレッジョ・エミリアの目指すところではないでしょうか。子どもたちが社会の一員となり、地域が子どもたちを育て、地域は子どもたちから学ぶ、という循環する構図が見えてきませんか?
海外の教育「シュタイナー」や「モンテッソーリ」についての記事も書いています。ぜひ読んでみて下さい。