ざっくり言うと
- コットンジャージ (肌色) 70cm×30cm
- 羊毛 だいたい180g
- チューブガーゼ 50cm
- 髪用の毛糸 25g 140cm
- 目口用の極細毛糸 少し
- 水糸(細いタコ糸のような糸) 3m
- ウォルドルフ人形とは愛情のこもった人形
- ウォルドルフ人形は子供の心のよりどころ
- ウォルドルフ人形の作り方動画
- ウォルドルフ人形を実際に作った人の体験談
- ウォルドルフ人形の遊び方は自由
ウォルドルフ人形はシンプルな見た目で、一見昔ながらの普通の人形です。しかし、この人形には深い意味がたくさん込められています。
遊ぶことによって、作ることによってこの人形にどんな意味が込められているのか。そしてどうやって作るのか。
ここでウォルドルフ人形について全て知っていただける情報をご紹介します。
目次
ウォルドルフ人形とは
目や口が点のように小さく、なんだかメルヘンチックな印象を受けるウォルドルフ人形。子どもの頃に見たことがあるようなないような、そんな薄い記憶がチラチラと蘇り、気になって夜も眠れません。
ウォルドルフ人形はシュタイナー教育を背景に、ドイツを中心に生まれました。このシュタイナー教育は20世紀に始まったので私がまだ生まれるずっと前です。たぶん。
そのため、私の母や祖母が感銘を受けて持っていたとしてもおかしくはありませんね。スッキリしました。
そんな懐かしいような気がするウォルドルフ人形は、どんな人形なのかご紹介します。
シュタイナー教育について詳しく知りたい方にはこちらの記事をおすすめします。
ウォルドルフ人形は子供の肌の弾力に近い!?
ウォルドルフ人形の中には羊毛をぎゅっと詰め込みます。羊毛は特に弾力性があり、しっかりと詰め込むことによって子供の肌の弾力に近くなってくれるんですね。
そして、適度な重さやぬくもりもあり、更に洗濯をしても元の形を保つことができるという特徴もあります。子供に与えるものは清潔にしていたいと多くのお母さんが望むので、洗濯が気軽にできるのはうれしいですよね。
天然素材、安全な素材を使うということにこだわっていて、体の部分は綿ジャージー、髪の毛の部分は羊毛の自然な色または植物染色した色のものでできています。
天然素材を使うことで、その素材の良さを小さいときから知ってもらうことができるんですね。そして大切な分身・遊び仲間として、そして汚れたら洗う・ほつれたら縫い直すことで長く付き合っていくことができます。
ウォルドルフ人形の口や目はとてもシンプル
ウォルドルフ人形の口や目は「あ、これが目と口かな」とわかる程度に小さくつけます。これにも深い意味があって、子供たちの想像力を高める働きをしているんです。
あまり印象のない顔にすることによって、子供たちの想像上で付け足すことの喜びを感じてもらいます。これは着せる洋服も同じようにするといいんですよ。
ウォルドルフ人形は子供にとって身近な人が作ります
ウォルドルフ人形は子供にとって身近な人が作る、ということも重要な特徴です。子供を思いながら丁寧に作り上げた人形は子供にも、作り手にとっても大切なものになります。
子供が「自分は大切にされている」ということを知る機会にもなりますし、それを知ることで人形の扱いにも影響し大事にしてくれるんですね。
ウォルドルフ人形が子供に必要な理由
女性なら子供の頃ぬいぐるみや人形を持ち歩いていたり、いつも一緒に寝ていたという記憶がある人も多いのではないでしょうか。私もウサギのぬいぐるみをいつも持ち歩いていました。
持ち歩きすぎて用水路に落としてしまい、濡れてしまったせいなのか本物のウサギに見えたらしく「みか子ちゃんがウサギの死体持ち歩いてた」なんて噂されたこともありました。
もちろん、男性でもおもちゃの車などを大事に持ち歩いていた記憶がある人は多いと思います。手作りではなくても、子供は大事なものを自然と作るんですね。
ウォルドルフ人形は、その大事なものが愛情こもった手作りであることで「自分が大切にされている」ということを実感することができます。
ただ、それだけではないんです。子供は毎日が新しい体験・発見でいっぱいです。そのため嬉しいことも多いのですが、悲しいことも同じくらい多くあります。
大人でも感情をコントロールするのは難しいので、子供はもっと難しいです。その感情を発散するために人形は必要になり、心をサポートする役割になってくれます。
人形を抱っこすることでその重みを感じ、自分の肌と近い感触に安心感を覚えるんですね。これが子供の心を豊かにしてくれることに繋がります。
男の子に人形という発想がない人もいるかとは思いますが、子供にとってとてもいい影響をもたらしてくれるので、是非男の子にもウォルフドルフ人形を作ってあげてみてください。
ウォルドルフ人形の作り方動画をご紹介
手作りすることが重要なウォルドルフ人形なので、作り方を紹介していきます。「人形を作るなんて私には無理」と思う方も動画でのご紹介なので是非挑戦してみてください。
たくさん難儀して作っている姿を見たあとに手にした人形は、愛着心もより増すかもしれません。
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このようなものが全て入ったキットも販売されています。
ウォルドルフ人形の頭の作り方
https://www.youtube.com/watch?v=83NUE8LNLuU&t=12s
綿のちぎり方にもコツがあるんですね。これをみなければ多分ぶちっとちぎってしまっていたかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=5Lbz4SlyNbY
糸の巻き方で幼くなったり年齢が高くなったり、これはいろいろな表現ができて楽しめそうです。
ウォルドルフ人形の腕や足、身体の作り方
https://www.youtube.com/watch?v=15scBY78ScA
菜箸に巻いて入れる、これを知っていたら子供の頃の自由研究がうまくいっていたかもしれません。苦い思い出です。
https://www.youtube.com/watch?v=jz4A659r1KM
綿をきちんと詰めることで子供の肌の弾力に近づいてくれるので、とても重要になります。体が幼児体系で可愛いですね。
ウォルドルフ人形の顔や髪の作り方
https://www.youtube.com/watch?v=yTRPPvKJbYE
顔を付けることで親近感がぐっとましますね。
https://www.youtube.com/watch?v=jU6fN9Fy2sA&t=3s
好きな髪形をお子さんと一緒に決めながら作るというのも楽しそうです。
ウォルドルフ人形の洋服の作り方
ウォルドルフ人形のキットは洋服は別売りの場合が多いので気を付けてくださいね。好きな柄の生地を用意しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ze1TU6RDgRM
丸みのあるパンツ、可愛いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=opInFMgGwZU
これなら簡単に作ることができそうです。
お洋服は買って済ませたいという方は、洋服だけでも売っていますよ。
ウォルドルフ人形を実際に作った人の体験談
「ウォルドルフ人形を作っても遊んでくれるのかな」
「どんなふうに遊ぶのかな」
せっかく頑張って作るので色々と気になってしまいますよね。やっぱり実際に作った人の様子は知りたいものです。
作った感想やどんなデザインで作ったのか、子供はどんなふうに遊んでいるのか、見ていきましょう。
私から見たら十分上手にできていますが、本人がうまくできたと思えなかったとしても、それは手作り感が増しますし、子供からしたら「お母さんが作ってくれた宝物」です。
これは可愛すぎます。ナイスアイディアすぎです。こんな楽しみ方もあるんですね。
お母さんが作ってくれたウォルドルフ人形、絶対に喜ばないわけがありません。作ってみる価値があることがわかりましたね。
ウォルドルフ人形はどうやって遊ぶのが正解?
ウォルドルフ人形、どんな遊び方を想像しますか?
きお太が正解ですね。親友なんです。子供の発想力に任せて自由に遊ばせてあげましょう。それが本来の目的になります。
小さい赤ちゃんの時は口に入れてみたり、ただ振り回してみたり、そんな遊び方をすると思います。そのために口に入れても安心な素材、洗濯ができる素材が大事になってきますね。
少し大きくなったらもちろん着せ替えをして楽しんだり、椅子や食器のおもちゃを用意しておままごとを楽しんだり、きっと大人が誘導しなくてもその子なりの楽しみ方を見つけてくるでしょう。
どんな遊び方をするのか、我が子がどんな発想力を持っているのか、そんな成長を見届ける楽しみにもなってくれます。
子供の成長によって遊びやすい大きさもあるかと思いますので、年齢に合ったサイズのウォルドルフ人形を用意してあげましょう。
様々な大きさ、ウォルドルフ人形の動物バージョンを毎年プレゼントして友達を増やしてあげる、というのもよさそうですね。
まとめ
愛情たっぷりのウォルドルフ人形、作るのはとても大変そうでなかなか一歩踏み出せないかもしれません。しかし作り上げたときに待っている喜びはとても大きいです。
是非お子さんのために作ってあげてみてはいかがでしょうか。