ざっくり言うと
- いわゆる“良い”モンテッソーリ乳幼児教室の3条件!
- 「協調性がなくなる」は高すぎる集中力のことかも?!
- 他の子との関わりを学べる場としてお教室はオススメ!
世界でも著名なリーダーたちが受け、集中力が上がると評判のモンテッソーリ教育。お教室でも取り入れるところが増えてきましたよね。一般的に他の乳幼児教室に比べて月謝は高いのですが、口コミで気になったモンテッソーリ教育の乳幼児教室を体験し、講師にまでなってしまった私が、乳幼児教室へ通った感想や講師としての体験で、良いお教室を見極めるポイントをお伝えします。
1.モンテッソーリ系お教室の見極めポイント!
長男と通い始めたお教室で目からウロコがぼろぼろ落ちるほど驚いたことがあるのですが、その後モンテッソーリ教育を学び、講師を経験するとその驚いたことは「良い教室」の見極めポイントにもなると気づいたので、今回は私が良い教室を見極めるためのモンテッソーリ系のお教室で驚いた3つのポイントをご紹介します。
(1)講師の存在感が薄いと感じるほど子ども主体
モンテッソーリ教育のお教室では子どもたちが、棚から自分でやりたい教具を持ってきて、テーブルなどの作業スペースでお仕事をし、終われば自分で棚へ片づける、といった「おしごと」の時間があります。(モンテッソーリ教育を行う際の知育玩具を“教具”、またそれを使って行う活動を“おしごと”と呼びます。)私が初めて教室に見学に行った時、少し遅刻してしまったためこの「おしごとの時間」になっていて、全員が別々に、バラバラなことをしていて、講師を見つけられず戸惑った記憶があります。
後々、モンテッソーリを学ぶと、講師は子どもが教具の間違えた使い方をしていても、講師は訂正せず、そっと正しい使い方を横でやってみせるという関わり方をすることが分かりました。これが“何か教えている人”という見分け方が難しく、講師の存在感をより薄めているのではないかと思います。
講師がこのような関わり方のため口コミなどで「子どもたちがバラバラに好きなことをやっている」「先生が間違っていても直してくれない」と書かれている教室もあります。実はそのような口コミがある教室ほどモンテッソーリ教育を忠実に取り入れていて、しっかりと知識のある講師がいる良いお教室であることがありますよ。ただ、本当に収集が付かなくなってバラバラになっているのか、講師が狙ってやっているのか注意深くチェックしてみてくださいね。
(2)初めて来た人でも片付けができる環境が整えられている
教具の収納方法にもモンテッソーリの特徴があります。箱などにはあまり収納されておらず、教具はドアのないオープンな棚、持ち運べるトレーの上に並べる形で置かれています。トレーや棚には写真が貼ってあるなど、どこに何をどんなふうに収納するのか分かりやすくなっています。これは『教具を選ぶところから、片づけるところまで子どもが自分でできる環境を整えること』が目的なのですが、“初めてお教室に来た人でも片づけられる状態”と言った方が分かりやすいかと思います。見学に行かれた時は、ご自身が片づけやすかったかどうか、振り返ってみてくださいね。
私がお教室に通い始めた頃、歩き始めたくらいの0歳の子が、使った教具をトレーに乗せ、自分で棚へ片づけているのを見て、こんなに小さい子でもお片付けができるのかと、目からウロコがぼろぼろ落ちました。我が家の体験としても、モンテッソーリを意識したおもちゃ収納(オープン棚、写真で位置を明示)を取り入れたところ、1歳になる前の息子も一人でおもちゃを棚にお片付けできるようになりました。「子どもが自分でできる環境が整えられている」という良いお教室のポイントが、お教室の片付けのしやすさから見ることができますね。
(3)穏やかな子・穏やかな時間が多い
モンテッソーリのお教室では、先述の通り自分がやりたいことをやる「おしごとの時間」があります。やることを自分で選ぶので、やりたい教具を他の子が使っているということもしばしばありました。
そのような時も、お教室であればケガしないようであれば、子どもたちがどのようにするのか見守ってみるという方針があり、ほかの子がやっている(やりたい)ということを伝えた後はしばらく見守ることになっていました。すると、後から来た子も「やりたければ前の子が終わるまで待つ」「その子に別の教具を持ってきて交渉を試みる」「終わるまで違う教具を使う」などの子どもなりの答えを見つける場面が多くありました。教室では取り合いになり泣き叫ぶことはあまりなく、0歳から3歳という乳幼児が集まる空間でしたが、本当に穏やかな時間が多かったです。
これは講師をする中でたくさんのお子さんを見てきた感想ですが、自分の気持ちを尊重してもらった経験のある子は相手の気持ちを尊重することができる子が多いです。尊重してもらった心地よさを知っているからこそ、相手を思う余裕が生まれるのではないかと思います。「穏やかな子・穏やかな時間が多い」ということは、そのお教室に通っている親御さんの普段のお子さんとの関わり方も含めて、お子さんが関わる中でプラスの影響がありそうな良いサイクルのあるお教室だと言えると思います。
コメントを残す