ざっくり言うと
- シュタイナー教育の特徴、教育方針を理解する
- 周囲とのギャップを受け入れ、教育の継続はできそうかを判断する
- 手作りおもちゃは良いけど、負担になることもある
- オーガニック食の実践ができるか検討する
- 学力に対する不安が生まれる可能性を認識する
- 日本でのシュタイナー教育の環境は未整備なため、環境が上手く見つかるかは重要
日本や世界では、色々な思想の教育方法が取り上げられています。その中の一つ、シュタイナー教育とはどのようなものなのでしょうか。
自然とふれあい、競争せずのびのびとした教育?だとしたらとても魅力的ですが、ちょっと待って。子供をシュタイナー教育に参加させる前に、メリット・デメリットについても知った上で判断していきましょう。
シュタイナー教育とは?
シュタイナー教育は、哲学者、ルドルフ・シュタイナー博士によって提唱された教育法です。この人の独特な思想をもとに、教育を行っていくのです。
「身体」「心」「頭金」のバランスが人間には大切だと考え、0歳〜7歳は身体(体を動かす、意思)、8歳〜14歳は心(経験、感情)、15歳〜21歳は頭(学習、思考)を育てていきます。
そんなシュタイナー教育が目指すところは、『自分で意思決定し、自由な生き方ができる人間に成長する』ことです。
検討ポイント1:周囲との子供・ママ友とのギャップ
独特な教育方針のために、一般的な学校に通っている子と合わなくて、戸惑ってしまうこともあります。シュタイナー教育では幼児期に文字や数字を教え込まないので、小学校に上がった時などに周りの子は知っているのに自分は知らない、ということも起こります。キャラクターやテレビについても同様ですね。
食事も、オーガニック中心だったり、おもちゃが自然素材の手作りのものだったりするので、周りのお友達と話が合わない、という問題もあるかと思います。
周りと違うことを気にしないのであればあまり問題ないのですが、まだまだシュタイナー教育が定着していない日本では、この教育法を取り入れるのに少しハードルが高い部分があるかもしれません。
小学校から高校までシュタイナー教育を一貫している学校もありますが、とても少ないので、一般的にこの教育を続けることが難しい家庭も多いのではないでしょうか。
検討ポイント2:オーガニック食
シュタイナー教育じゃなくても、オーガニックに拘った食生活を意識している方もいらっしゃるかと思いますが、なんせ今の日本のスーパーなどには添加物の入った食材や調味料がとても多く売られています。
子供にとってはとても良いことだと思います。
一方で、オーガニック食品は探し出すのも一苦労ですし、そういった食材が揃ったスーパーはお高いです。
確かに子供にはあまり変なものを食べさせたくないし、自分もなるべく健康的な食材を摂りたいと思いますが、オーガニックのものは値段も高かったりするし、食材から調味料全てをオーガニックにするにはなかなか経済的な負担もかかってきますね。
まぁそんなギチギチに厳しくしなくてもいいのかもしれませんが、子供が数人いたり、なんとか生活費をやりくりしていてあまり余裕のないご家庭にとってはちょっと厳しいかも知れませんね。
オーガニック食の実践が気に入ってシュタイナー教育に参加する方もいますが、逆にそれが負担になってしまうという意見もあるようです。
検討ポイント3:学習内容
シュタイナー教育では、中等部まではテストもなく、競争したり成績を気にしたりせずにのびのびと学びたいものを自主的に学ぶことができる為、総合的な学力が伸びないのではと不安な声も聞こえてきます。
確かにシュタイナー教育では学力を重視せず、芸術のほうに力を入れているので、通常の学習に当てる時間も少ないです。
その為大学受験などの時期に、「偏差値的な視点での学力」が追いつかない場合があるようです。
検討ポイント4:教育環境探し
日本で本格的なシュタイナー教育が始まったのは1980年代で、比較的新しい教育法です。そのため、まだまだ知名度も低く、教師や資金などの不足からシュタイナー教育が受けられる施設や学校が少ないのです。
日本に入ってきてしばらくは、小学校までしかなかった時期が続いたので、シュタイナー教育を受けて育った子供の進路などのデータもまだまだ少ないです。
この教育は幼児期から高等部まで一貫して行うことが理想なのですが、親の仕事の都合で引っ越しなどがあった場合に続けることが難しいでしょう。
反対に家の近くにシュタイナー学校がある場合は、可能性を検討してみるのもよいかもしれませんね。
こちらではシュタイナーのことをご紹介させて頂いておりますが、教育方法は様々です。他の教育方法については、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
ここではシュタイナー教育全般の情報を取り上げてみました。メリット、デメリット、環境や子供の気持ちなど総合的に考えて、シュタイナー教育を取り入れるか判断していくといいですね。