【知育玩具】ドイツ在住慶大卒ママおすすめのカードゲーム3選

ざっくり言うと

  • 幼児期でも楽しめるカードゲームはたくさん!
  • カードゲームで様々な知育効果が期待できる!
  • ドイツあるある?休日は家族みんなでカードゲームを楽しもう!

寒い冬の休日、なかなか子どもを連れて公園へ…というわけにもいかない日もありますよね。かと言って、1日中家だと時間を持て余してしまう…というご家庭も多いのではないでしょうか?

 私が住むドイツでは、長くて寒い冬、子ども達は家でよくカードゲームなどのボードゲームを家族みんなで楽しむそうです。図書館では無数のボードゲームの貸出が行われているほど。

 我が家でもそんなドイツ人を真似て色々試していますが、家族みんなで楽しめるので、「今日も動画ばかり見せてしまった…」なんて後悔も少なくなった気がします。

 今回はカードゲームと知育の関係と、就学前の園児でもルールを理解し楽しむことができるカードゲームをご紹介します!寒い冬の日は、ぜひ家族みんなでカードゲームを楽しんでみてくださいね!

幼児期のカードゲーム遊びの知育効果

カードゲームは何となく小学生になってから…というイメージを持たれている方もいるかもしれません。実際私も最近まで「幼児にはまだ理解できないだろうし…」と、あまり5歳と3歳の息子達とカードゲームをしようとは思っていませんでした。

 が、園では年長さんを中心にカードゲームが流行っていることを聞き、調べてみるとどうやら幼児でもできるゲームもたくさんあるし、知育効果も高いことが分かりました。

 ぜひ皆さんにも知ってもらいたい!と思ったので、まずはカードゲーム全般で期待できる知育効果について紹介します。

(1)指先をたくさん使うことで、「第2の脳」を刺激

人間の手指は、実は大脳の約3分の1がこの手と指をコントロールしたり、そこからの感覚をキャッチするのに使われているほど大切な部位なので、「第2の脳」と言われることもあるほど。

 つまり、幼少期から指先をよく動かすことが、大脳の発達に大きく関わってくるということですね。知育玩具でよく指先の運動を促すようなものが多いのは、それが理由です。

 また広島大学の研究によると、手指の巧緻性(器用さ)と計算能力との間には有意な強い相関がみられたそうです。計算能力にまで影響があるとは、親としては子どもの指先をどうにか楽しく動かしたいですよね。

 カードゲームでは、カードを1枚ずつ配ったり、カードを裏返したり並べたり、はたまたキレイに扇形に広げてみたり…。指先をよく使いますよね。  ぜひカードを配ったりするところからお子さんに任せて、お子さんの脳をどんどん活性化していきましょう!

(2)数に触れることで、数への理解を深める

 一般的に数の基本原理の理解が始まるのは4歳前後と言われています。この時期にはぜひ遊びの中で、自然と数を意識する機会を作ってあげたいところ。

 数の基本原理の理解は、「いち、に、さん、し…」と数字を数唱することから始まり、数字を認識したり、実際の数量を数えられるようになり、やがて順序や集合に関する概念理解が深まっていきます。

 同じ数ずつ配ったり、数の多い順に並べたり、みんながあと何枚持っているか数えて比較したりと、カードゲームでは数に触れる機会がたくさんありますね。

 「一緒に何枚か数えてみよう!」「ママは〇枚、△△ちゃんは〇枚、どっちが多い?」など積極的に数に関する声かけをしながら楽しんでみてください!

(3)反射神経を鍛えることができる

 カードゲームには反射神経を競うゲームがたくさんありますよね。

 反射神経とは一般的に、脳から筋肉に信号が伝わるまでにかかる時間を指す言葉です。つまり、反射神経がよい人というのは、目の前の物事を認知して判断し、動作にうつるまでがはやいということ。

 目の前のカードを見た瞬間に判断して何かしらの動作を求められるカードゲームは、この反射神経を鍛えるのにぴったり!

 大人も手加減せず、本気でやってみてください。案外子どもに負けてしまうかもしれませんよ。ちなみに我が家はよく負けます(笑)

(4)家族や友達とプレイすることで、コミュニケーション能力もアップ

カードゲームではもちろん、勝敗や順位がつきます。まだまだ幼児期は、時には負けてしまって悔しくて泣いてしまったり、ふて腐れたりしてしまいますよね。

 その時に「悔しかったね」と声をかけたり、時に親が負けたときは同じように「悔し~!もう一回!!」と本気で悔しがったりすることで、子どもは自己の感情を認識したり、他者の感情への理解を深めていくことができます。

 またカードゲームには様々なルールがあり、みんなが楽しく遊ぶにはそのルールを守る事が大切、ということも学ぶことができますね。

 またそのルールに関しても、ご家族の中に兄弟姉妹がいれば、「一緒に遊ぶにはどうしたらいいか?」を子ども達に考えさせるのもひとつ。  カードゲームは社会性を身につけるのにぴったりですね!

園児におすすめカードゲーム3選

さて、そんな様々な知育効果が期待できるカードゲームの中でも、幼児期におすすめのカードゲームを3つご紹介します。

 5歳、3歳の幼児がいる我が家でも大人気のものばかりなので、同時期のお子さんやお孫さんをもつ方々の参考になれば幸いです!

(1)やっぱり定番:トランプ

いきなりド定番のカードゲームですが、幼児期でもやっぱり『トランプ』はおすすめです!

 理由は3つ。1つめは、多様な遊び方ができるので、様々な知育効果が期待できるから。2つめは、どのゲームでも常に数字を意識することで、数への理解が深まるから。そして3つめは、長く遊ぶことができ、圧倒的にコスパがいいから。

 我が家の5歳・3歳の兄弟一緒に楽しんでいるのは「ババ抜き」「七並べ」「神経衰弱」

 「ババ抜き」では弟がカードを見せてしまったり、「神経衰弱」では兄がチラリとカードをめくってから別のカードをひっくり返すなど、まだまだちゃんとゲームとして成立しないこともあります。

 それでも定期的に遊ぶことで、数字の理解が深まっていることや、反射神経や記憶力が鍛えられていることを実感できますよ。

 また、兄が弟にルールを教えてあげる、弟も一緒に遊べるように特別ルールを考えてあげるといったコミュニケーションもよく見られます。

 少しずつ他の種類のゲームにもチャレンジしながら、引き続き家族みんなで楽しみたいと思います!

(2)3歳でもできた!:ドブル

次に紹介するのは、2009年にフランスで発売されて以来、世界中でヒットしているカードゲームドブル』です。

 『ドブル』は、マークが8つのマークが描かれた55枚のカードで遊ぶゲームです。カードは不思議な仕組みになっており、どの2枚の組み合わせでも同じマークが必ず1組だけあるので、その同じマークを素早く探すというゲームです。

 我が家にあるのは6歳以上対象となっているスタンダードな『ドブル』。6歳以上対象となっていますが、我が家の5歳・3歳もルールを理解し、問題なく遊べています。反射神経勝負なので、油断していると5歳児に大人が負けることもあるほど。

 最近ではドラえもんやポケモンなどキャラクターもののドブルも発売されていますが、秘密道具やキャラクターの名前を知らないと上手く遊べないので、家族みんなで遊ぶならスタンダードな『ドブル』がおすすめです。おじいちゃんおばあちゃんとも一緒に楽しめますよ。

(3)親も思わず真剣に…!:ナインタイル

親が真剣に取り組んでも負けてしまうことがあるのが、『ナインタイル』というゲーム。

 両面に模様が描かれたカード9枚を、お題の通りに並べて、そのスピードを競うゲームです。ルール自体は単純なので、スピードは遅いですが、3歳の次男も頑張ってチャレンジしています。

 両面に描かれている模様の組み合わせをうまく考えないと、なかなかお題通りに模様が揃わないので、判断力や記憶力も鍛えられます。

 ちなみに我が家にあるのはポケモンの『ナインタイル』。ピカチュウ・イーブイ・ヒノアラシ・ポッチャマ・ミジュマル・モクローという可愛いポケモンに癒されながら、家族みんなで盛り上がっていますよ。

まとめ:休日はドイツ風カードゲームはいかが?

 幼児期からでも積極的にカードゲームで遊ぶことで、

 ・指先をよく使うことで、手指の巧緻性(器用さ)が高まり、大脳を刺激する

 ・自然とたくさん数に触れることで、数への理解が深まる

 ・判断スピードがあがり、反射神経が良くなる

 ・家族や友達とプレイすることで、コミュニケーション能力が高まる

 といった知育的な効果が期待できます。

 まだ幼児だしルールも理解できないだろうから…と思わず、ぜひ家族みんなで遊んでみてください。

 今回紹介した『トランプ』『ドブル』『ナインタイル』などは全部幼児でもルールを理解することができるものなので、お正月におじいちゃんおばあちゃんとも一緒に楽しめると思います。

 私が今住んでいるドイツのように、カードゲームやボードゲームで寒い冬のおうち時間をお子さんと一緒に楽しんでみませんか?