ざっくり言うと
算数、数学が好きな子に育てるのは?共通点はあるの?理系脳って育てられるの?算数オリンピックの理事と算数を楽しんで学べるアルゴクラブの代表を務める中屋敷氏が考える、これからの時代に必要な幼児教育とは?
<経歴>
アルゴクラブ代表、算数オリンピック委員会理事。「考えることが好きになる」を合言葉に小学校低学年を中心とした数理指導を行うアルゴクラブを主宰している。
幼少期、学生時代について
生まれ育った地域や環境をご紹介ください。
生まれは東京なのですが小学生の頃に鹿児島に移り、その後、関西の方へ里子に出されました。高校生の頃には鹿児島に戻り、鹿児島の高校を卒業しました。
子供の頃好きだったことは何ですか?どんな子供でしたか?
遊ぶことが大好きな子供でした。その中でも野球が一番好きだったのですが、父が警察官であったということもあって、幼いころから竹刀を握らされていました。
小学校、中学校、高校、大学とそれぞれ学生時代について教えてください。
小学校の頃から大学生まで一貫して剣道を続けていました。好きで続けていたのではなく剣道が強かったので、中学校や高校に入っても強制的に剣道部に入部させられていました(苦笑)
この経験から私は嫌いなことを無理やりやったとしても伸びしろは限られているということを学びました。そのため、すべての物事について好きかどうかが、上達するかどうかのカギだと思えるようになりました。
アルゴクラブ立ち上げまで
社会に出てからアルゴクラブの代表になるまでの経緯を教えてください。
最初は旅行会社に勤めており、当時イランとイラクが戦争していたのでイラクに病院を作るプロジェクトに参加することになりました。それ以降、海外に駐在する仕事に興味を持ち、医療と安全と教育の分野の知識が必要だと感じました。
その中でも教育の分野が一番自分に合っているな、と。ヨーロッパの衛星放送で教育番組を立ち上げて、在留小学生のために番組を作ったり、北京で在留の方にむけた塾と幼稚園を設立したりしました。それ以降、教育に携わることが多くなり、小学生版の数学オリンピック(現・算数オリンピック)を開催するに至りました。
海外でも数学オリンピックの小学生版の大会はあるのですか?
海外に比べて日本はいわゆる学力に関するコンテストが少なく感じますね、音楽や芸術と比べて。一方で、中国やヨーロッパでは盛んに行われています。そのため日本であまりない算数のコンテストを開催しようと思いました。
確かに、日本は競争させることをあまり美徳としませんもんね…。
ありがとうございます。
次回は具体的にアルゴクラブや算数オリンピックで活躍するお子さんたちの特徴についてお話していただきます。