【STEAM教育インタビュー “Engineering”】エンジニアはお金持ちになれる?CTO武田氏(3)

ざっくり言うと

  • CTOって何?どんな仕事?
  • これからのエンジニア業界の展望とは?
  • 幼児教育で大切なことは「好きなものをみつける」

大学卒業後、エンジニアからスタートし、弱冠33歳にして複数社の会社役員(CTO最高技術責任者)に抜擢され、1児のパパでもある武田慎之介氏が、受けてきた教育やこれからのエンジニアの世界について語る!今回が最終回です!

<経歴>
富山県出身。筑波大院コンピュータサイエンス専攻修了。在学中よりWeb開発企業を友人と創業。クックパッドに移り、新規事業の立上げや有料会員事業、広告配信基盤の開発。その後、THEO(お金のデザイン)のテックリード、400FのCTOを経て株式会社スタジアムCTO。一番好きな言語はRuby。仕事で積極的に使うのはGoとTypeScript。情報処理安全確保支援士。

CTOという立場

現在、CTOという役員の肩書がありますが、実質的にどのような立場で、会社ではどのようなことを行っていますか?

CTOはChief Technology Officerの略で、最高技術責任者を指し、簡単にいえば技術(IT)部門の総責任者です。事業部門の垣根を越えて、技術に関する様々な情報を一本化することが主な仕事で、技術面はもちろん会社全体についても色々意見をだして変えられるような立場になっています。

小さい頃の自分に何かアドバイスできることはありますか?社会に出た今、何をやっておけばよかったと思いますか?

百マス計算をやっておけばよかったなと感じました。エンジニアになる際は細やかな計算などをしなければならないのですが、私自身数学が不得意であることが原因で、AIなどのキャッチアップが遅れていたりするといった支障が出てきてしまっています。なので、過去の自分の数学への苦手意識を減らしてあげたいですね。

笑顔で過去の自分にアドバイスを送る武田氏

エンジニア業界の展望と幼児教育で大切なこと

現在のエンジニア業界、これからの業界についてどう思っていますか?

両極端になっていくと思います。
どういうことかというと高い給料で高い技術の仕事を行う人と、安い給料でコードだけ書く人が多く生まれると考えています。安い給料で言われたコードを書くような人であれば、キャリアをどんどん積んでいかなければ給料が変わらない上に、AIに仕事を取られてしまうため仕事がなくなってしまうと予想しています。そのため今後のコンピューターサイエンスの仕事としてはAIに指示する仕事しか残らないだろうと考えており、高い技術力をもった人しか残っていけない厳しい世界になると思います。

どういう思考ができると、この業界に向いていますか?

AIの進化はめざましいため、問題を解決することにおいてもっと上位の概念で、プログラミングをするということにおいて企画をして問題を細分化するというところに我々人間の重きはおかれると思っています。そのため理系的な考え方が今以上に重要になってくると思います。

この分野に興味がある場合、どういうスキルや素質があるとプラスになると思いますか。

数学の問題を解く際にはすべてを分割して考えることが多くて、一つの照明をする際にも分割して解いていって最後に合わせるといったプロセスを取ります。こういった力を自然につけることによって、問題を解決する際にも分割して考えることができるようになるため、素地として数学を学ぶことが大事だと思います。

なるほど。では幼児教育で最も大切なことは何だと思いますか?

興味関心を持って好きなものを見つけるということが大切だと思います。またこれは今までの自身の経験からですが、常に選択肢が広がる選択を選ぶということを意識してきたので、先を見越して行動できるように親がヒントをあげていくことが大事です。答えではなく、あくまでヒントを。

三回にわたってインタビューありがとうございました。
エンジニアの仕事が皆さん少しは身近に感じられたと思います。