【STEAM教育インタビュー “Engineering”】エンジニアはお金持ちになれる?CTO武田氏(1)

ざっくり言うと

  • 保育園→公立小学校から自身は筑波大院卒、弟は東大院在学!
  • 両親が共働きゆえのメリット?!読書量が多くなる?!
  • 教育のポイントは多様な選択肢を与えられるかどうか!

大学卒業後、エンジニアからスタートし、弱冠33歳にして複数社の会社役員(CTO最高技術責任者)に抜擢され、1児のパパでもある武田慎之介氏が、受けてきた教育やこれからのエンジニアの世界について語る!

<経歴>
富山県出身。筑波大院コンピュータサイエンス専攻修了。在学中よりWeb開発企業を友人と創業。クックパッドに移り、新規事業の立上げや有料会員事業、広告配信基盤の開発。その後、THEO(お金のデザイン)のテックリード、400FのCTOを経て株式会社スタジアムCTO。一番好きな言語はRuby。仕事で積極的に使うのはGoとTypeScript。情報処理安全確保支援士。

幼少期について

生まれ育った地域や環境をご紹介ください。教育において、地域の特徴などもあればあわせてお願いします。

富山県出身で、特に地域の特色というものはない、ごく普通の田舎ですね。小学校は公立の小学校に通っていて、通学に30分ほどかけて田んぼの中を歩いていくようなところで育ちました。両親が共働きであったこともあって小学校に入学するまでは公立の保育園に通っていました。

子供の頃、好きだったことは何ですか?どんな子供でしたか?

実は幼い頃からコンピューターに興味がありました。小学校の担任の先生がICT教育に力を入れていて、関連する知識を授業内に組み込まれていたため、パソコンを使うことが多かったからです。そのため当時からコンピューターに触れる機会が多く、興味を持ちました。

周りの子供と比べて変わった点などはありましたか?

周りの子よりも本を読んでいる量が多かったと思います。図鑑や小説など幅広く読んでいました。両親が共働きであったこともあって、長期休みなど家にいる時間が長いとすることがなく暇であったため、よく市立図書館に通って本を読んでいました。そのため、同じ年齢の子どもたちと比べると読書に使う時間は多かったと思います。

子供の頃にやっていた習い事について教えてください。またそこから得たものがあれば教えてください。

水泳を小学校1年生から4年生まで続けていました。水泳から得たものはこれといってはないのですが(笑)、運動する習慣がついたということが一番大事なことかなと思いました。

子供の頃の夢は何ですか?

当時は、図鑑を読む中で出てきた、プログラマーや医者、弁護士といった職業に興味を持ったため、将来はそういった職業に就きたいと思っていました。

家族について

兄弟構成や兄弟との関係を教えてください。

姉と弟が一人ずついます。姉は富山で生活していて、弟は大学院生として学校に通っています。弟は自分よりもさらに放任主義的な育ち方をしているのですが、現在は東大の大学院に通っています。博士号を二つ取得していることや、電子情報についての研究をしていて、異色な経歴を持っています。

ご両親は厳しかったですか?具体的なエピソードがあれば教えてください。

生活習慣については人並み程度の厳しさだったと思うのですが、勉強については、まったく厳しくなくて「勉強しなさい」と言われたことはないですね。そのため勉強に関しては放任主義的でした。

ご両親の教育について、振り返って何か思うこと、印象的だったことはありますか?自身が父となり思うことはありますか?

重要なときに選択肢を出してくれていたと感じています。
例を挙げると中学受験をした時ですね。田舎の小学校に通っていたため、自分自身では国立大学の附属中学校の存在を全く知らなかったのですが、父にその存在を教えてもらいました。それをきっかけに受験して入る学校というものに興味を持ち、中学受験に挑むことを決めたため、両親からは常に絶妙なタイミングで未来への選択肢を出されていたのだなと感じました。
いざ自分が父親となって心掛けているのは、自分も絶妙なタイミングで選択肢を与えられるようになりたいと思っています。そのためどんな場面でも、多様な選択肢を出してあげるという方向性で教育するつもりです。

ありがとうございます。生い立ちについてよくわかりました。
次回は受験や学生時代、エンジニアの仕事についてお話をお伺いします。