ざっくり言うと
- 乳児期と幼児期の年齢にあわせて人気の習い事を紹介!
- 実際に通わせてみた体験から語るメリット・デメリット、費用を公開!
- 心変わりしやすい幼児期、大切なのは遊び感覚で続けられること!
海外での習い事、いつどんな事を習わせる?
赤ちゃんが成長するにつれて自分一人でできることが増え、好奇心も旺盛に。そんな成長を見守る側として、もっと色んな事を体験させてあげたいなと思ったとき、いつどのタイミングで習い事を始めるべきなのか悩んでしまいます。
日本とは違う環境で暮らしている海外の子供たちの習い事事情。今回はその中でも筆者が在住するイタリアで実際に二人の育児しながら得た評判や感想を元に、いま人気のある習い事は何なのか、費用や月謝も含めてレポートしていきたいと思います!
乳児期から始める、親子参加の習い事
ベビースイミング
ベビースイミングという名前で日本では親しまれていますが、イタリアではAcquaticità (水遊び)という風に呼ばれています。生後4ヶ月の赤ちゃんから申し込み可能で、大人と一緒にプールに入ることが条件です。
ベビースイミングを行なうプールは更衣室から暖房が効いていて水温も暖かく32℃、大人が入るとちょっとぬるいお風呂かな?といった感じで親子でリラックスできます。
レッスンの人数は最大で10名ほど、インストラクターの先生は産科&小児科医認定の免許を持つ方で、歌を歌ったり色とりどりのおもちゃをプールに入れて30分~40分間のレッスンを楽しく進めてくれます。
プール用のおむつと水着を着せられて、新しい環境に始めは戸惑いがちな赤ちゃんもいます。ママも初めての環境は少し緊張してしまいますよね。抱っこしながら「大丈夫だよー今日は楽しもうね」なんて声をかけてあげるのがいいかも。特にプールのある施設は中にいる人達の声が響きやすく敏感な子は不安になるかもしれません。しかし水の中に入るとお母さんのお腹の中にいた頃の感覚でリラックスする子も多いようです。
先生に指導されて赤ちゃんを支えながらゆっくりとプール内を歩きます。知ってる歌なら一緒に歌ってねと促され、一緒にみんなで歌います。
慣れてくると水の中に頭からどっぷり潜らせるように先生に指示され?!何秒か恐る恐る一緒に潜ってみます!一緒にいる大人のほうがそわそわしますが、赤ちゃんは意外に平気だったりします。生まれつき泳ぐことができるというのも嘘じゃないのかなと思っちゃいました。
こういったコースは一般的には3ヶ月更新で12回分のレッスンを支払います。費用はおおよそ1レッスン11€(約1500円)です。体調不良や祝日が重なった場合は翌月にレッスンを取り直すことができます。体調がいまいちな時は無理をせず通えるのがうれしいところですね。また私の場合は海外で出産したのでママ友さんを作る出会いの場としても活躍しました。
イタリアではこういったベビースイミングにパパさんやおじいちゃんおばあちゃんが参加されているのをよく見かけます!双方にとってリラックス効果がありスキンシップをはかることができます。
子供が1歳、2歳と成長するとアームリングを使って少しずつ親の手から離れて浮かんでいられる時間を伸ばしていきます。後半はジャンプして飛び込んだりプールわきの滑り台で楽しんだり。親は水しぶきを終始浴び、シャワーと着替えの時間もお菓子を持って走り回りてんやわんや…この時期になるとリラックス効果激減です!
それでも周りの親御さんも同じ状況だし、なにより楽しそうな我が子を見れて楽しく通えていました。イタリアでは3歳から子供が一人で参加するスイミングレッスンが始まります。
ベビーヨガ
今とても人気があるのがベビーヨガのレッスンです。こちらは生後1〜2ヶ月の赤ちゃんと一緒に参加することができますが、内容としてはベビーマッサージを行なって赤ちゃんの五感を刺激したり、この時期の赤ちゃんが最も必要としているスキンシップをたくさん取ることで繋がりを深め、安心感を与えます。
どうしても家にこもりがちなママさんをサポートする効果も高いのではないかと思います。
乳幼児との親子ヨガの効果として挙げられているのが以下の7点です
- 集中力の向上
- 日頃のストレスから解放されリラックス(幼稚園や団体行動でも疲れることがあります)
- 夜寝る前に行なうポーズで睡眠の改善
- 呼吸と体の意識改善
- バランス感覚と柔軟性の向上
- 不安の軽減
- 学習能力の向上
ヨガレッスンの費用としてはグループレッスンが1時間25ユーロ(3,500円)、個人レッスンであれば30ユーロから(4,200円)といった価格が平均値のようです。まずは体験レッスンに参加してみるのがいいかもしれないですね。
3歳〜5歳から始める人気の習い事
バレエ
日本でも人気の高い習い事の一つなのではないでしょうか。クラシックバレエを続けたい人も違ったダンスを将来的に目指す方も始めは体幹づくりとして始めるのがバレエです。
イタリアでも特に女の子に人気があり精神運動の発達を促進し、リズムにのる動きの感覚を養うことができます。週1回のレッスンで30分~45分ほどが目安、月謝が約55ユーロ(約7,800円)となっています。
学校が9月始まりなのに合わせて習い事も9月スタート、6月に公開レッスンが行なわれます。6月のお披露目会では衣装を合わせて購入しますが参加費用は日本ほど高額ではないようです(およそ2万円程度です)
ベビージム
全てのスポーツを始める前に男女ともに通わせるのがベビージムのコースです。ジム(GYM)といっても体操に近いのでマットレスの上に転がったりジャンプしたり、ボールで遊ぶことが主な内容です。1レッスンが50分で、月謝はおおよそ35ユーロ(4,980円)となっています。
自分自身の体を知る意識づくり、動きとリズムの感覚、空間の認識を発達させることが幼児向けのベビージムコースを受講する目的です。
イタリアではどんな種目であれ具体的に習うのは小学校一年生になる6歳からが主流です。
それ以前に体のベースをつくるために、ジャンプ、ターン、前転、バランス運動などの一連の単純な動きを遊び感覚で学び、正しい方法でエネルギーの発散をすることができます。
運動能力の発達を促進する以外にも、感情の発散方法をうまく知ることができるのもとても良いところです。自分に自信を持って成長し、心身の調和の取れた生活が送れるように見守ってあげたいところですね。
音楽教室
幼児の習い事として人気があるのが音楽教室です。スポーツと同様、イタリアでは幼児期に一つの決まった楽器を演奏させるのは早すぎるという見解があります。まずは遊び感覚でリズムや歌、音階に親しみ、5歳以上になって始めてピアノやバイオリンなど楽器と楽譜に向き合うようです。
大きな理由として集中力の限界。日本の子はほんとに我慢強いなーと思ってしまいますが、イタリアでは幼児はまず30分の集中力が持ちません。じっとしていられなしし、先生の言葉をちゃんと聞いていられるのも限界があります。音楽教室は50分~60分が授業時間の目安とされていますが、子供たちが楽しんで過ごすようにマットレスの上にごろんと転がったりしながらリズムを体感して学び、動物の真似をしたりカスタネットやトライアングルなど簡単な楽器から音の違いを楽しんでいきます。
親子で参加する音楽教室もあり、キーボードを前に簡単な音階に慣れ親しむように進めていきます。
幼児コースの費用の目安は、私の娘が通っていたところでは全14回コースで89€ (約1万3千円)4ヶ月毎に更新でした。
実際通わせて感じていること
親の心境としては早くから習い事をすることで早く身につけることができると思ってしまいがちですが、幼児期までの子供たちは集中できる時間も限られており、全ては遊び感覚。
心変わりもしやすいので「もう行きたくない」なんて言われることもしばしばあります。そんなときにイライラしないように、1ヶ月単位もしくは3ケ月を目安に支払いのできるレッスンがおすすめです。親としては通わせた成果や習得したものが気になってしまいますが、気を長ーくして待つ気持ちでいられると良いですね。子供目線でいうと、幼児の期間は実はおうちでママやパパと過ごす時間が一番好きな時間だと思います。習い事ももちろん大事なのですが、おうちで掃除や料理のまねごとをしたり、ママと好きな歌を歌っている時間も子供たちは脳をフル回転させていろんなことを感じ取っています。
習い事のあと、どんな事をしたか聞いても反応が少ない日もありますが、目に見えなくてもとっても疲れていると思いますので、そんな日はいっぱい抱きしめてあげてください。少しでも参考になると嬉しいです!