ざっくり言うと
- これからの未来を生き抜くにはSTEAM教育が重要!
- 日本は近年STEAM教育(プログラミング授業)が始まったばかり。
- STEAMの習い事は今後一般的になるかも。興味のある分野からスタート!
目次
STEAM教育とは?
STEAM教育という言葉を聞いたことはありますか?
Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を合わせた言葉で、5つの分野を横断的に学習する新しい教育理念のことです。
現代はAIやロボットなどIT技術の発達によりどんどん社会が変化しています。これまでの文系・理系といった枠組みにとらわれず実社会での問題を発見し、解決できる人材を育てるためにSTEAM教育が必要になってくると言われています。
STEAM教育の重要性はわかったけれど具体的になにをしたらいいの?と思った方に今回はSTEAM教育が学べるおすすめの習い事をまとめました。
各国のSTEAM教育の取り組み
STEAM教育はいま世界中で注目を集め、各国で導入が進められています。世界で最初にSTEAM教育を提唱したと言われているアメリカと、日本の取り組みについてみていきましょう。
アメリカの取り組み
アメリカでは2000年代からSTEAM教育を国家戦略の一つに位置付け、莫大な予算を投入するなど、人材の育成に非常に力を入れています。博物館・大学・企業などSTEAMが実際に仕事に生かされている場所でのインターンシップ、国防総省の協力のもと水中無人探査機の作成、NASAでのロケット製作など様々なプログラムを実施しています。2019年にはSTEAM教育に特化した高校も開校したようで、STEAM教育に対する関心の高さがうかがえます。
娘が通っていたプリスクールでは年齢的なこともあり、本格的なSTEAM教育は実施していませんでしたが、科学・数学・芸術を身近に感じられるカリキュラムは多数あり、子どもたちも楽しみながら取り組んでいる姿が印象的でした。
日本の取り組み
日本においてはSTEAM教育のAの範囲をArtだけではなく生活・経済・法律・政治・倫理などを含めた広い範囲(Liberal Arts)で定義しています。IT技術に強い専門家を育てるだけではなく、これからの時代を生きる子どもたち全員がSTEAM教育を受け、未来を切り開く力を身につけることを目的としています。
その第一段階の取り組みとして2020年度以降、小学校、中学校、高校で順次プログラミング授業が必修化されました。私たち親世代の幼少期にはなかった新しい学びが今後ますます増えるかもしれません。
そして習い事においても、プログラミング教室やロボット教室、実験教室などSTEAM教育が学べるものが増えてきています。コロナ禍ということもあり、オンラインや通信教育が充実しており、どこにいても受講ができる教室もあります。数ある教室から気になる習い事について、内容は?対象年齢は?いくらかかるの?という疑問点まとめました。
STEAM教育におすすめの習い事5選
Tech Kids School
サイバーエージェントが運営するオンラインプログラミングスクール。eラーニング教材「QUREO」を使用し、自分で学習目標を立て、主体的に学ぶ習慣を身につけることを目指します。
テックキッズの一番の魅力は、各生徒に専属でついてくれるコーチのサポート。
自分で学習を進める中でわからないところが出てきた場合も、都度チャットで相談できるほか、月に3回(30分/回)マンツーマンでの面談もあるので、丁寧にレクチャーを受けることも可能です。面談では進捗の確認や学習計画についてのアドバイスが受けられます。なによりどのコーチも褒めるコミュニケーションを意識しているようで、子どものモチベーションを高めてくれます。モニター受講生のアンケートではコーチに対する満足度はなんと100%!そんなコーチがサポートしてくれるなら安心して任せられますね。
対象 小学校1年生~中学3年生のプログラミング初心者
費用(月謝) 各種コース、無料体験あり
テックキッズは渋谷に校舎があり、通学コースもあります。コーチから対面で指導を受けられ、より高度なプログラミングスキルを学ぶコースもあります。自分のアイディアを発表する機会もあるので、プレゼン力も磨かれますね。その他料金や授業時間などが異なりますので、ご興味ある方はHPをご確認ください。
ロッボクラブ
英語Xロボット教室「ロッボクラブ」プログラミングと英語のどちらも学ばせたいとお考えの方にお勧めなのがこちら。
外国人の先生が英語を使ってプログラミングの授業をします。プログラミング言語は英語なので、はじめから英語で学んだほうが、効率が良いとも言えますね。英語が不安な場合でも日本語のサポートがあるので心配無用です。1回の授業は90分。コンテンツはプログラミングだけではなく、3Dモデリングや電子回路設計、アプリ開発まで可能。想像力、論理的思考、問題解決力を高めることができます。
ロッボクラブには、体験レッスンがあり、私も6歳の娘と一緒にオンラインで受講しました。娘はプログラミングに関する知識がゼロでしたが、レッスンで使用するソフト(Scratch)の仕様がわかりやすかったことや、ソフト内のかわいいキャラクターが自分の設定した通りに動くことが新鮮だったようで、親の心配をよそにのめりこんで作業していました。本格的なソフトを英語で操作するため慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、操作スキルさえ身につければ可能性が無限に広がり、思考力・想像力を養うことができそうだと感じました。
ロッボクラブは現在4校教室があり、空きがあれば対面で授業を受けることもできます。パソコンの操作に不安がある場合など、先生から直接指導を受けることができるのでおすすめです。
対象 小学生以上
入会金 10,000円(税抜)
月2回コース 13,800円(税込)
月4回コース 19,800円(税込)
※教室により一部コース・価格が異なります。
ヒューマンアカデミー ロボット教室
ヒューマンアカデミー ロボット教室こちらは47都道府県すべてに教室があり、その数なんと1600校!圧倒的なシェア数を誇ります。10年以上も前からロボット教室事業をスタートしており、日本におけるSTEAM教育のパイオニアと言えますね。
授業は月に2回(90分/回)対面式で行われ、レゴのようなブロックキットを組み合わせて1体のロボットを完成させます。設計書をよく読む読解力や、ロボット製作を最後までやり抜く力、作ったロボットを応用させる想像力などが鍛えられます。
年齢に応じて5つのコースがあります。簡単なロボット製作から始まり、レベルアップするにつれて、ロボットの構造について理解を深め、最終的にはプログラミングも習得できるカリキュラムになっています。
ヒューマンアカデミーでは、受講生を対象としたロボット教室全国大会を開催しており、毎年選りすぐりの作品が集結するようです。こういった大会があると、ほかの生徒さんの存在がいい刺激になりますし、受講生のモチベーションUPにも繋がりますね。
対象 5歳以上
入会費 11,000円(税込)
ロボットキット代 31,350円(税込)
月謝 授業料 10,340円(税込)、テキスト代 550円(税込)
ワンダーボックス
”シンクシンク”という教育アプリをご存じの方は多いのではないでしょうか。
こちらはそのシンクシンクのアプリを開発した会社が作成した、アプリとキットを組み合わせた新しい形の通信教材です。STEAMの各分野をバランスよく学べるようカリキュラムが組まれており、毎月バラエティに富んだ教材が届く仕組みになっています。
魅力はなんといっても子どもが虜になる充実した教材内容。送られてくるキットの中にはワークブック、トイ教材、ペーパーコンテンツ(迷路やトイ教材説明書)が入っており、すぐに取り組みたくなる内容ばかり。使用できるアプリも毎月更新されるなど、子どもを飽きさせない工夫が盛りだくさんです。
我が子もシンクシンクのアプリが大好きで、よく夢中になっていますが、アプリばかりやらせていると親としてはなんとなく罪悪感も感じますよね。その点ワンダーボックスは、1日あたりのアプリの稼働時間を設定できますし、アプリだけではなくトイ教材も併用し、自分の手を動かしながら創造力を高められます。子どもは楽しみながら学べるし、熱中してくれると親は助かるしで一石二鳥のSTEAM教材です。
ワンダーボックスは、学校のカリキュラムでは扱わないSTEAM領域を対象にした学習スタイルですので、ワンダーボックスを続けていても学校の成績に直結しない場合も考えられます。学校の勉強とは全く別物と捉えて受講したほうがよさそうです。
対象 4歳以上
月謝 4,200円(税込)※一括払い割引あり
送料 無料
Groovy Lab in a Box
こちらはアメリカで科学者や専門家によって開発された通信教材です。実験に特化しているのが特徴です。電気、力学、音の仕組みなどが学べ、毎回テーマに沿った内容のキットが届きます。実験の道具、必要な材料、資料全てが箱に入っていて、届いたその日から実験を開始することができます。実験道具を一から準備するとなかなか大変なのでこれは助かりますね。
教科書で習うような内容を、実際に手を動かして自分で実験する経験は知的好奇心が刺激されますし、理解が深まること間違いなしです。また実際やってみるとうまくいかないこともよくあると思いますが、どうしたらいいのか試行錯誤したり、最後まで自力でやり抜いたりと、実験を通して様々な力が身に付きます。
クチコミを見ると、なかなか細かい部品を扱うことも多いようなので、小学校低学年くらいまでは親が手伝いながら一緒に製作することになるかもしれません。解説動画は日本語と英語の両方で行うので、自然に英語に触れる機会ができるのもメリットの一つです。
対象 4歳以上
月謝 3,980円(税込)※一括払い割引あり
送料 300円(税込)
まとめ
日本でのSTEAM教育の浸透率はまだまだと思っていましたが、教室によってはクラスの空きがあと数枠というところもあったりして、意外と関心の高い人はもう始めているんだなという印象を受けました。
今回紹介したものの中で、特にワンダーボックスやGroovy Lab in a Boxは幼児からできるのもポイントですね!
学校教育でプログラミングが必修化されたこともあり、STEAM関連の習い事はこれからスタンダードになっていく気がします。一口にSTEAM教育といっても様々なアプローチがありますから、お子さんの興味のある分野から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。