ざっくり言うと
- 積み木は「積む」だけのおもちゃではない!
- 0歳、1歳にとっての積み木は五感を鍛える知育玩具
- 積み木の知育効果を高めるには、良質な木製の積み木がおすすめ
誰もが一度は遊んだ経験がある積み木。この積み木、とても知育効果の高いおもちゃであることをご存知でしょうか?
しかも、まだ積み木を上手に「積む」ことができない0歳のうちから、その知育効果はあるんです!そして選ぶなら、断然木製の積み木がおすすめ。
今回はまだ積み木で「積む」遊びが上手でない0歳さん、1歳さんにとっての積み木の効果と、その効果を最大化するために木製の積み木をおすすめする理由をご紹介。
最後には木製積み木の中でもおすすめ5選もご紹介しますね!
目次
1.0歳、1歳にとっての積み木とは?
積み木とは文字通り「積む」ことで形を作ったりして遊ぶおもちゃ。お城を作ったり、トンネルにしてみたり…。なんとなく創造性が育まれそう、知育玩具として良さそうという印象はありますよね。
でも0歳、1歳の赤ちゃんにとって、積み木はちょっと難易度が高いのでは?もう少し大きくなってからプレゼントしよう、と考える方も多いと思います。
ですが、積み木は「積む」ことだけが全てではありません。私としては、ぜひ0歳からプレゼントしてあげたいおもちゃのひとつです!
ここからは、0歳・1歳にとっての積み木の効果についてお伝えします。
(1)0歳、1歳は積み木を「積む」のではなく「楽しむ」
まだハイハイの0歳の赤ちゃんに積み木を与えてみましょう。するとどうするか。ぺちぺち叩いてみたり、さわさわ触れてみたり、と思ったらベロベロ舐めてみたり…。
もう少し大きくなった1歳さんに渡してみると、両手に掴んでコンコンと鳴らしてみたり、円柱の積み木を転がしてみたり…。
これらは一見「積み木で遊んでいる」とは思えないかもしれませんが、積み重ねるという遊びの前に、このようにモノとしての積み木を「楽しむ」ことが乳幼児期の発達にとってとても大切なんです。
教育学者の齋藤孝さんも著書『遊ぶ力は生きる力~齋藤式「感育」おもちゃカタログ~』の中で“まずは、丸、三角、四角といったいろいろな形の違いを知り、それを手に持てるようにする、持って動かす、というのが積み木の最初の目的”として、早期から積み木を与えることを薦めています。
(2)積み木で0歳、1歳の五感を刺激する
0、1歳の積み木の楽しみ方は、まさに五感を刺激する遊びです。
まずはぺちぺちと叩いてみる、さわさわと触ってみて触覚を刺激します。ベロベロと舐めてみて味わい、木であればその香りも嗅いでみたり。コンコン打ち鳴らして音を楽しみ、転がっていく円柱を目で追います。
五感は外からの刺激を受けなければ発達しません。そしてその五感への刺激によって、幼児期の脳は発達していきます。
積み木はシンプルなおもちゃですが、0歳、1歳の時から与えることで、五感を刺激し脳の発達を促す万能なおもちゃなのです。昔から長く遊ばれてきた定番のおもちゃだけありますね。
(3)手指は第二の脳!0歳から積み木で楽しく鍛えよう
脳には体の動きを指令する「運動野」があり、運動野の発達には手指が大きく関係しています。指先をよく動かすことで、脳はその情報をキャッチしようとして活性化していくので「第二の脳」とも呼ばれています。
そのため、赤ちゃん向けの知育玩具は手指をよく動かすような仕掛けがあるわけですね。
その点積み木は、手で積み木の形の違いを触って確かめたり、形の違うものをうまく掴んだり、打ち鳴らしてみたり…。シンプルなつくりだからこそ、その刺激の種類は本当に多いんです。
わざわざ工夫を凝らした知育玩具を用意するよりも、汎用性が高く、幼児期まで長く使える積み木のほうがコスパがいいなと感じています。
2.積み木の知育効果を高めるのに「木製の積み木」がおすすめの理由
0歳、1歳からぜひ積み木を買い与えてあげてほしいと思うのですが、その際によりその知育効果を高めるには「木製の積み木」がおすすめ。 どうして木製のものがおすすめなのか、その理由を5つお伝えしますね。
(1)0歳、1歳でも扱いやすい!木製ならではの重さ
木製の積み木を持ったことがありますでしょうか?木材にもよりますが、プラスチック製と比較するとズシッと重たいですよね。
実はこの重さのあるものを握る、動かすということは、0歳・1歳の発達にとってとても重要なことなんです。持って重さを感じることが大切。ちょっとした負荷をかけることで、身体面の発達を促すことができます。
パパママの中には「投げたりしたら危ない」「床が傷つく」と気にされる方もいるかもしれませんが、プレイマットなどで遊ぶ環境を整えてあげれば大丈夫です。お友達と一緒に遊ぶ時は、危険がないようしっかり見守ってあげてください。
(2)0歳から木のぬくもりを感じよう
熱を伝えにくい空気をたくさん含む木の熱伝導率は、鉄の約500分の1と非常に低いと言われています。鉄棒を触ると常にひんやりと感じるのは、手の熱がすぐに鉄棒に伝わるから。プラスチックも同様にひんやり感じることがありますよね。
それに対して木は熱伝導率が低いので、ひと肌と同じような「ぬくもり」を感じるのです。0歳、1歳の赤ちゃん達がひと肌程度の「ぬくもり」が大好きなのは言わずもがなですね。
心地よい「ぬくもり」の木製積み木は、赤ちゃんに安心感を与え、集中力を高めます。
また最近は「木育」という言葉もよく聞かれるようになり、五感が鍛えられる小さいうちからこの木の「ぬくもり」を感じることで、将来的に自然への興味関心にも繋がるとも言われています。
(3)プラスチック製ではない独特の音を楽しむ
プラスチック製品に溢れる現代、プラスチックを打ち鳴らした時の「カチカチ」という乾いた音はよく聞きますが、木と木がぶつかる音を聞く機会は少ないと思います。
木製の積み木を打ち鳴らすと「コンコン」という音がします。とても優しい音だと感じますよね。
これは木材が音を適度に吸収してまろやかにし、心地よく感じる範囲に調整してくれるから。
五感への刺激を積み木の効果として期待しているなら、ぜひともこの木独特の音を感じさせてあげてください。
(4)木のにおいでリラックス効果も!
ヒノキやスギの香りに癒されたことがある方も多いのではないでしょうか?
木の香り成分は「フィトンチッド」と呼ばれており、血圧、脈拍、そしてストレスホルモン濃度を低下させる効果があることが報告されています。
木の香りは大人はもちろん、0歳・1歳の赤ちゃんにとってもリラックス効果があるので、木製の積み木を使うことで0歳・1歳の嗅覚を木の香りで刺激しつつ、情緒の安定も期待できるのはいいですよね。
(5)長く使えてコスパがいい!
これまで五感への刺激についての木製積み木の効果をお伝えしてきましたが、最後にご紹介する木製のメリットは「長く使える」ということです。
我が子ももうすぐ6歳という年になってきましたが、未だに木製の積み木で遊んでいます。
もちろん遊び方は赤ちゃんの時と違い、試行錯誤しながら積み木を積み上げて様々なものを創り上げていきます。
その際にポイントとなるのが、実は木製の積み木ならではの重さ。プラスチック製だとバランスを取るのが難しい高さのあるものも、木製なら安定感があり作りやすいようです。
木製の積み木はやはりプラスチック製よりはお値段が張るものですが、長く使えるのでコスパはよいと感じています。
3.0歳・1歳のプレゼントにおすすめ!木製の積み木5選
ここまで、0歳・1歳からの木製積み木の効果についてお伝えしてきました。私自身も長男が0歳の時から木製の積み木を用意していました。
そんな私から、ぜひ0歳・1歳の赤ちゃんへのプレゼントとしておすすめしたい木製積み木を5つご紹介します。ぜひ我が子やお孫さんへのプレゼント選びの参考にしてみてください!
(1)定番かつ長く遊びたいなら!ボーネルンド「オリジナル積み木 S」
子どものあそびの基本となるものだからこそ、「正確で良質なものを」とボーネルンドが開発したオリジナルの積み木シリーズ。我が家もこの積み木を使っています。
日本製で丁寧な造りで、安心して使えます。1つ1つの大きさも大きいので、0歳でも誤飲の心配はありませんし、様々な形があるので0歳・1歳の赤ちゃんも形の違いを楽しむことができます。
同じシリーズの中には色付きの商品も出ています。赤ちゃんの視覚への刺激としては有効ですが、長く使うのであれば将来的により想像力を育むことができる色のない無垢のものがおすすめです。
実は我が家にあるこちらの積み木は、夫が赤ちゃんの時に使っていたもの。傷はありますが、まだまだ遊べますので、強度に関しても全く問題ありません。自信を持っておすすめできる商品です。
(2)お片付けまでばっちり!Hape(ハペ) 「積み木(白木&カラー)50」
次に紹介するのは、私がドイツで子育てしている時、遊びに行くどのお友達のおうちにも必ずあった積み木です。
Hapeは元々ドイツの会社で、今はスイスに拠点を移している木製玩具を主に扱う会社。ドイツのおもちゃ屋さんでもよく見かけました。
こちらは立方体の1辺が3cmとなっており、0歳・1歳の赤ちゃんでも握りやすい大きさです。
またカラフルな積み木が50ピースも入っているので、息子は0歳の時にはぶわーっと広げてガチャガチャとかき回すという遊びもしていました。まさに五感を刺激するのにピッタリな商品です。
50ピースもあったらお片付けが大変!と思われる方もいるかもしれませんがご安心を。バケツにポイポイ入れればいいだけなので、0歳・1歳の赤ちゃんでもお片付けまでできちゃいますよ。
(3)衛生面が気になるパパママへ!エドインター「My First Blocks Tsumin -Color-」
こちらは優しい色合いが特徴的な積み木です。インテリアとしても置いておきたくなりますね。
エドインターは幼児教室生まれの木製知育玩具を販売しています。なのでこのTsuminには、遊び方やパパママの声かけのヒントが詰まったブックレットがついてきます。
また塗料も、0歳・1歳の赤ちゃんが口に入れても大丈夫なように食品衛生法をクリアした塗料を使っており、さらにアルコール除菌も可能という配慮。
これなら「ベロベロ舐められるから木製はちょっと…」と思っているパパママも安心して与えられるのではないでしょうか。
(4)木そのものを十分に感じる!工房 かわせみ 「積み木」
家具を作った際の「端材」で作られているこの積み木。良質な木材を余すことなく活用しようということで作られており、「端材」なので同じ商品でもすべて樹種は異なるとのこと。なんだかワクワクしちゃいますね。
こちらの積み木は「無着色・無塗装」。まだまだ口に入れがちな0歳さんでも安心です。汚れは乾いた布でふき取って乾かせば良いとのこと。
環境に配慮した商品で、天然の「自然」を感じることができるこの積み木。木材の違いも楽しみながら、0歳・1歳から本物を感じさせてあげられる良品です。
(5)木材の違いも楽しめる! オークヴィレッジ「寄木の積み木」
こちらは先ほどご紹介した教育学者の齋藤孝さんもおすすめをしていた積み木。日本で育つ12種類以上の木を使用した、無垢の積み木です。
無塗装なので樹種によっての色合いの違いだけでなく、香りや重さも違うことをリアルに体感できるようになっています。
しかも丁寧に、それぞれの樹種が分かるように樹種名の焼印が押されているんです!親も一緒になって、その違いを感じ、楽しめそうです。
家で遊びながら日本の自然を感じることができるなんて素敵ですね。まさに五感を刺激するのにぴったりな積み木と言えるでしょう。
4.まとめ:0歳、1歳から木製の積み木で我が子の五感を鍛えよう!
積み木は、0歳、1歳から与えることで第二の脳である手指を鍛え、五感を刺激することができる知育玩具です。
その中でも特に木製の積み木を用意することで、その独特な重さや香り、質感により、知育玩具としての効果をより高めることができます。
今回おすすめした木製積み木は少し値が張りますが、知育効果を考えるならぜひ良質なものを選んでみてください。
もちろん1歳以降、積み木は「積む」という遊びの中で創造力も鍛えられるおもちゃなので、ぜひ0歳・1歳の赤ちゃん期から良質なものを用意して、長く遊んでほしいなと思います。