ざっくり言うと
- 端午の節句
- 父の日・母の日
- 節分
- 七夕まつり
- クリスマス会
- 遠足
- 保育園祭
- お誕生日会
- 育児相談
- 両親のための子育て講座
- 保育講座
- 親子面談
- その他健康診断を年二回、歯科健康診断(年一回)、避難訓練(月一回)
- 健全な身体の発達/意志の育成
- 子どもの生活リズム
- 模倣と手本
- 畏敬の念
- 春の遠足
- 七夕
- 夏祭り
- 秋の遠足
- アドベント(りんごろうそく※1・クリスマス会)
- 節分
- 桃の節句
- その他親子イベント(講座など)
- 授業自体が芸術的
- 幼稚園で早期の知的教育はしない
- 生活環境
- 小・中学校ではエボック教育
- 縦割りクラスと同一担任制
- オイリュトミー
- 水彩
- フォルメン
- 自然素材へのこだわり
- 全ての科目で音楽などと合わせて芸術的感性を磨いていきます。
- 幼稚園では、計算や字の学習などの知的学習は行いません。
- 教室の壁の色どりや雰囲気は子供が落ち着ける広々とした空間や色合いで作られます。
- 小・中学校では、主要四科目の中から一つを選んで徹底的に学習していき、テストは行われません。
- 異年齢の子供が同じクラスに入り、ずっと同じ教師が担当を務めます。
- 身体を使って様々な表現を行います。皆で一つの事に取り組み、協調性や責任感を養うことを目的としています。
- にじみ絵などで色彩を通して感性を伸ばしていく方法です。。
- 直線や曲線、図形などを、色を使って描かせ、運動感覚やバランス感覚、集中力を養います。
- 天然の木やシルク、綿、羊毛などで作られたおもちゃや人形を与えて遊び、自然のありがたみを感じます。
- 埼玉県で行われるシュタイナー教育
- 埼玉県の各シュタイナー教育幼稚園における教育内容
- シュタイナー教育とは
こんにちは。今回は、シュタイナーの教育を実践している埼玉県の幼稚園についてお話しします。それらがどのような幼稚園で、どのような教育をしているのか、皆さんと一緒に見ていきたいと思います。
埼玉県のシュタイナー幼稚園
埼玉県には、大きく二か所のシュタイナー教育を実践する幼稚園があります。今回はその二か所の幼稚園のご紹介からさせていただきますね。
シュタイナー浦和保育園
まず一つ目にご紹介するのは埼玉県のさいたま市にあるシュタイナー浦和保育園です。
因みにこの保育園、現在”一般社団法人日本シュタイナー幼児教育協会”に登録されているシュタイナー教育を行う幼稚園の一つでもあります。
春岡シュタイナー子ども園
そしてもう一つの埼玉県内のシュタイナー教育を実践する幼稚園。それが、こちらの春岡シュタイナー子ども園です。こちらの幼稚園も、さいたま市にある幼稚園です。
こちらの幼稚園はNPO法人のさいたまシュタイナー幼児教育の会で設立された幼稚園です。
これら二つの幼稚園ですが、一体どのような教育方針で実践しているのか…。とても気になったので調べてみました!
さて、ここからは埼玉県にある二つのシュタイナー教育を実践する幼稚園で実際どのような教育が行われているのかを掘り下げていきますね。では早速見ていきましょう。
シュタイナー浦和保育園の教育内容
埼玉県さいたま市にあるシュタイナー浦和保育園は、一般社団法人日本シュタイナー幼児教育協会に登録されているシュタイナー教育を施している幼稚園です。
そして、教育と言えばまずはその方針が気になりますよね。というわけで、当園の教育方針から見ていきましょう。
シュタイナー浦和保育園の教育方針は、簡単に言うと、”心の豊かさの追求”です。
そして以下が、シュタイナー浦和保育園のHPに載せられている教育方針に関する記述になりますのでご覧になってください。
保育内容について
シュタイナー教育では、教育を人間の一生を通して捉えます。7才までは幸せな日々の中で生きる意欲を確立する時期です。芸術教育や自由あそびや、日々の生活をリズムよく、やさしい心の大人がいる中で夢のように体験しながら成長されることが重要です。シュタイナー教育を実践するシュタイナー浦和保育園のお子様は目が輝き、健やかに、利発にお育ちです。
シュタイナー浦和保育園の主な芸術的授業の実践
では、具体的な教育内容をみていきましょう。まずは、授業の内容に触れていきますね。
シュタイナー浦和保育園の主な芸術的授業について、以下に纏めてみました。結構驚きの内容もあったりして衝撃的に感じられると思いますよ。
クレヨン | クレヨンによるお絵かきで色彩的芸術の魅力を感じる授業です。自由に絵を描くことによる発想力や色彩を通して視覚的に刺激を受けることはとても脳の成長や発達に良い効果をもたらしてくれるようです。 |
粘土工作 | 粘土を使って自由にものを作り出します。実際に手や脳を使って自分で作りたいものを考えていく想像力(創造力)が身に付きます。 |
ライアーや笛 |
楽器を手に取って音を奏でながら全身で感情を表現することにより、言葉以外の感情表現力も広げていくことが出来ます。 |
自由時間 |
子ども達が自由に外の庭で花のお世話をしたり、自然の中で遊んでみたり、ままごとや人形のお世話をしたりと、各々の自由な時間を存分に使ってもらうことで、子ども達もより生き生きと時間を堪能出来る様になりますね。 |
体全体に流れる音色はヒーリングミュージックと言われるほど美しいものだそうで、普段なかなか手に取る機会がない楽器なので貴重な体験になりますね。
一般的な幼稚園では知的教育を含んだ算数の計算や字の練習などがありますが、ここにそのような知的教育の要素は見当たりませんね。
これも特徴の一つで、幼児期は頭の発達よりも体の発達に重点を置く、シュタイナーの考え方がうかがえます。
如何でしょうか?とても興味深いですよね。
シュタイナー浦和保育園の行事
では次に、行事についても気になりますから見ておきましょう。一体シュタイナー浦和保育園ではどのような行事を行っているのでしょうか?
この保育園で行われている行事は以下の通りです。入園式であったり始業式といったものはどこでも共通で行われるものだと思いますので今回は割愛しています。
といったような形で色々な行事がありますね。特に私個人としては青文字で示した部分について、幼稚園で子育て講座を開いてくれるんだ、と驚きを隠せませんでした。
如何でしょうか?教育内容も行事内容も、興味をそそられるものばかりでしたね。子どももとても充実した生活を送れそうですし、シュタイナー教育にもすごく興味が湧いてきました。
もし私以外にも気になった方がいらっしゃれば、是非一度埼玉県のシュタイナー浦和保育園のHPを覗いてみてください!!
春岡シュタイナー子ども園の教育内容
次は埼玉県でシュタイナー教育を実践するもう一つの幼稚園、春岡シュタイナー子ども園についてみてみましょう。
この幼稚園では、主に四つの点を教育の方針として掲げています。
そして、子ども園として大切にしていることにはもう一つ、「縦割りクラス」というものがあります。なので様々な年齢の子供たちが同じ空間で授業を行ったりするんです。すごく画期的ですよね!
春岡シュタイナー子ども園の主な芸術的授業の実践
シュタイナー浦和保育園と同じく埼玉県さいたま市にある幼稚園の一つ、春岡シュタイナー子ども園。その芸術的授業の中身は、シュタイナー浦和幼稚園とは若干異なります。以下にその詳細をまとめてみましたので是非ご確認ください。
自由遊び | 登園後すぐに子供たちは思い思いの道具を使用して外遊びを楽しみます。こうすることで、創造力・想像力が働きます。また、教師が行事の準備をしていると、子どもが自ら進んでお手伝いをしてくれたりもします。 |
曜日ごとの活動 | 絵の具遊びやお料理などがあり、全て教師がまずお手本を見せてから、それにならって子ども達は自分の感性に従ってお絵描きやお料理を行います。 |
ライゲン | 季節に応じた詩・歌・言葉にリズムを付けて表現する授業です。こちらも教師が最初に手本を見せ、それに倣いながら子ども達は自由に表現を考えて発表します。 |
外遊び | 四季の移ろいを感じながらお外を散歩したりします。直接目や肌で季節を感じ、新たな発見と自然の美しさ・壮大さを体感します。 |
お話 | 一日の終わりに教師が子ども達に昔話を語ります。人形劇をすることもあり、一つの話を2~4週間繰り返し、子ども達に話のイメージを膨らませていきます。 |
如何でしょうか?シュタイナー浦和保育園の時とはまた違いますよね。
何より素晴らしいのは何事も教師のお手本が必ずあるということでしょう。浦和保育園にも共通の理念かと思いますが、一種のこだわりさえ感じました。
春岡シュタイナー子ども園の行事
それでは、こちらも教育内容を見た後は気になる年間行事にどんなものがあるのかを覗いてみましょう。以下に箇条書きでまとめてみたので参考にしてみてください。
※1…りんごろうそくとは、クリスマスの4週間前からのアドべント期間(イエス・キリストをお迎えする準備期間)で行われる行事の事です。下の写真のようなりんごろうそくを子ども達が持って、アドベント期間に作った常緑樹の渦の中で灯を入れ、全員が入れ終わった時に幻想的な明るさを演出する行事です。
今回も入園式などのどこでも行われるような通過儀礼は割愛しました。やはり気になるのは太字で示したところですね。
春岡シュタイナー子ども園も、独特な行事など魅力的な部分がとても多いですね。また、そのほかの親子行事に、親子がリラックスできるケアマッサージ講座、なんていうものも行われていたようです。
気になる方は是非下のリンクから春岡シュタイナー子ども園のHPを覗いてみてくださいね。
また、埼玉県以外のシュタイナー教育についても以下の記事で取り上げられているので是非興味のある方はこちらもご参照ください!!
シュタイナーの学校についての記事はこちらもおすすめです。
シュタイナー教育とは?
ここまで、埼玉県におけるシュタイナー教育の実践を行う幼稚園として二つの幼稚園を挙げてお話してきました。
最後に、そもそもシュタイナー教育とは何か、というイメージを持っていただくために簡単に触れておきますので、是非ご一読ください。
シュタイナー教育とはどのような教育か?
そもそもシュタイナー教育とは何かというとこからお話しておきます。シュタイナー教育とは、ドイツのルドルフ・シュタイナーが考案した「子供が自己決定を行うことができる人間となるための出産補助である」という考え方をもった教育法です。
では、教育の観点からその特徴を見ていきましょう。
シュタイナー教育の主な特徴
シュタイナー教育の特徴としてはいくつかありますが、基本的には、子供の成長過程を四つに分類し、それを生かした授業体系を構成しています。なのでまずは、四つの成長過程についての分類を見てみましょう。
シュタイナー教育の四つの原理
シュタイナー教育には四つの要素が存在します。以下にまとめてみましたので確認してみて下さい。
要素名 | 対象年齢 | 特徴 |
物質体 | 0~7歳 | 身体だけが存在して心が乏しい状態。 |
生命体 | 7歳~14歳 | 俗に言う反抗期。この時期の教育が後々に大きく影響する。 |
感情体 | 14歳~21歳 | 喜怒哀楽以外にも、快楽・不快などの複雑な感情も感じるようになる。 |
自我 | 21歳以上 | 考え、話し、自分に対する様々な意識を持つようになる。 |
一見すごく難しい言葉が並んでいるようですが、簡単にまとめると、右に書いた特徴の部分を参照していただければ分かりやすいと思います。では、これが教育の中でどのように生かされているのかを見ていきましょう。
芸術に重きを置くシュタイナー教育の特徴
次に、芸術的要素の濃いシュタイナー教育の特徴について見ていきますね。
以下にまとめましたのでご参照ください。
これらの教育要素がありますが、それぞれ簡単に説明します。
こうして見ると、やはりシュタイナー教育というものが一般的な教育の内容と大いに異なっていることは明らかですよね。埼玉県でシュタイナー教育を実施しているシュタイナー浦和保育園や春岡シュタイナー子ども園にも当てはまる部分もありましたね。
まとめ
以上について今回まとめてきました。
私個人の感想として、このシュタイナー教育というもの自体がかなり今の時代に画期的な教育体系だと感じています。
今回取り上げた埼玉県さいたま市にあるシュタイナー浦和保育園と春岡シュタイナー子ども園における教育の内容や行事にも魅力的なものが多々ありました。特に印象的だったのは言葉を音楽に当てて表現する授業や保護者の方々を巻き込んだ行事の充実ですね。
今シュタイナー教育に関心を抱かれている保護者の方も、埼玉県にお住まい、お引越しをお考えの方で、これから幼稚園をどうしようか迷っていらっしゃる方は是非今回の記事を参考にして頂ければ幸いです。