ざっくり言うと
- 「スパイクタンパク質」に作用して、感染そのものを抑制する
- 体内にコロナウィルスが侵入してしまったとしても、ウィルスの構造に作用して増殖を抑える
- 5-アミノレブリン酸(5-ALA)には抗炎症作用があるため「サイトカインの暴走」の抑制が期待できる
- 5-アミノレブリン酸(5-ALA)が持つ抗炎症作用が、後遺症にも効果があるのではという見方もある
コロナに打ち勝つには、免疫力を上げると効果的。なんて言われていますが、どうやったらいいのか、わからないですよね。
そんな中、5-アミノレブリン酸(5-ALA)という物質がコロナに効果があるのではないか?という研究が進められているの、知ってますか?
5-アミノレブリン酸(5-ALA)が手軽に接種できるサプリも登場しています。その中でもみか子のおススメをご紹介しますね。
5-ALA(5-アミノレブリン酸)と新型コロナ
2020年から全世界で猛威をふるっている新型コロナウィルス(以下、コロナ)。2022年には変異株であるオミクロン株が猛威をふるい、医療従事者や高齢者などでは3回目のワクチン接種をされた方もいます。しかし、未だに特効薬と呼べるものがありません(2022年2月現在)。
そんな中、注目されているのがアミノ酸のひとつである「5-アミノレブリン酸(5-ALA)」という成分です。これについて長崎大学では2020年10月に「臨床研究を始める」という発表がありました。
2023年9月現在は、5-ALAがマウスの新型コロナウイルスに対して効き目があるというところまで論文発表されているそうです。
そうね。でもこのアミノ酸は、もともと私達も持っているものなの。その働きがコロナに効果があるかどうか、本格的な研究が始まったっていうことよ。
そうなんだ~!これは期待が持てそうだね。
5-アミノレブリン酸(5-ALA)がコロナにどう関係するのか
私たちがすでに持っているアミノ酸である5-アミノレブリン酸(5-ALA)。
これは、もともとはマラリアに効くのではないかと研究が続けられていたものなんです。そんな中、コロナが世界中で広まり、このウィルスについての研究がされるようになると、このウィルスの遺伝子配列とマラリアの寄生虫が持っているものに、同じ「G4」という構造があったことがわかりました。
それはすごい発見だね!
でしょう!?
長崎大学の北教授がマラリアについての研究を続けていて、それがわかったらしいの。それで、ウィルスを専門に研究しているグループの先生方に、コロナに対して効果があるかどうか、本格的に研究してもらうよう、依頼されたんですって。
5-ALAとは
5-アミノレブリン酸(5-ALA)は、私たちの身体の中で作られているアミノ酸のひとつです。また、それだけではなく、お肉やお魚、ワインなどの食品にも含まれていて、中でも納豆、日本酒などの発酵食品に多く含まれています。
5-アミノレブリン酸(5-ALA)は「生命の根源物質」とも呼ばれているのよ。
え?何だか規模が大きすぎてピンとこないなぁ…
あのね、人間や動物がその生命を維持するために必要な物質だから、地球上に生命が誕生したのと同時に生まれたと言われているの。
だから「生命の根源物質」と呼ばれているのよ。
5-アミノレブリン酸(5-ALA)は、もともと私たちが持っているアミノ酸で、10年以上にわたる研究から、その安全性が確認されています。
そのため、スキンケアや穀類や野菜の栽培などにもその効果が期待できるのではないかと言われているんです。
5-ALAの効果
5-アミノレブリン酸(5-ALA)がコロナに対しても効果があるかどうかの研究が進むと、より具体的に、その作用が考えられるようになりました。
いろいろな効果が期待できそうだね。
でも、難しそうだなぁ…。
そうね。
これだけだとわかりにくいから、もう少し詳しく説明するわね。
1.スパイクタンパク質への作用とは
コロナウイルスの表面にはキノコのような形をした突起が付いています。それが、「スパイクタンパク質」と呼ばれている物質です。そのデコボコした表面を5-アミノレブリン酸(5-ALA)から生成される「ヘム」や「プロトポルフィリン」という物質でふさぐことができると考えられ、それによって体内にウィルスが侵入することが防げるのではないかと言われています。
2.ウィルスの構造に作用して増殖を抑えるとは
もし、体内にウイルスが侵入してしまったとしても、ウィルスが持つG4構造に「ヘム」や「プロトポルフィリン」が結合することで、ウィルスが増殖することを抑えることができると言われています。
3.サイトカインの暴走とは
感染症などがきっかけとなり、「サイトカイン」と呼ばれるタンパク質がマクロファージやリンパ球などの炎症細胞などから分泌されます。その中には、強い炎症作用を引き起こす物質があり、その物質が大量に生産され、血液に流れ込むと、強い炎症反応が引き起こされると言われています。これにより、体内の様々な臓器に様々な影響をもたらすことがあると言われています。このような症状は「サイトカインの暴走=サイトカインストーム」と呼ばれています。
5-アミノレブリン酸(5-ALA)が持っている抗炎症作用が、この「サイトカインストーム」に効果が期待できるのではないかと言われています。
5-ALAは後遺症にも効果が期待
コロナが治癒したと診断された後も、後遺症に悩まされている方もみられます。
その中には、肺機能の炎症が治まらず、苦しくて深呼吸などが難しいという方もいらっしゃいます。
そのような症状がある方には、5-アミノレブリン酸(5-ALA)が持つ抗炎症作用が作用して、炎症を抑えることができるのではないかと言われています。
5-アミノレブリン酸(5-ALA)は、いろいろな可能性がある物質なんだね。
そうなのよ。
それに、5-アミノレブリン酸(5-ALA)は細胞のエネルギー源と言われている「ミトコンドリア」にも作用して、活性化することができると言われているの。
だから、症状の緩和だけじゃなく、体力そのものを向上させることも期待できると言われているのよ。
体力の向上かぁ。
元気になったら、気持ちも上向きになれるから、良いことずくしになりそうだね。
2022年現在では、変異株である「オミクロン株」が猛威を奮っていますが、以前は「デルタ株」というものも世界的に流行していました。
そもそも「変異株」とは、どういうものを指すのでしょうか?
それは、ウィルスに含まれる「スパイクタンパク質」が「変異」したことを表しています。
でも、どの変異株でも、遺伝子配列が持つG4構造は変わらないと言われているため、5-アミノレブリン酸(5-ALA)はその効果を発揮できると考えられています。
2022年1月11日、長崎大学から【5-アミノレブリン酸(5-ALA)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)原因ウイルス各種変異株に対する感染抑制を確認】という発表がありました。
5-ALAのおすすめサプリ3選
5-アミノレブリン酸(5-ALA)は私たちの体内に存在する物質だということはわかりましたが、加齢と共に減少していくということもわかってきました。
そんな5-アミノレブリン酸(5-ALA)を効果的に摂取できるものとして、サプリメントが発売されています。
5-アミノレブリン酸(5-ALA)を効率良く摂るにはサプリがオススメよ。
日本企業の信頼できそうなサプリをまとめたので、ぜひ参考にしてほしいわ。
ネオファーマジャパン 5-ALA
5-アミノレブリン酸配合サプリメント 50mg
DHC 5-ALA
5-アミノレブリン酸配合サプリメント 50mg 20日分
SBIアラプロモ アラプラス ゴールド
5-アミノレブリン酸配合サプリメント 10mg 30日分
様々な研究から、5-アミノレブリン酸(5-ALA)がコロナのウィルスに効果を発揮するのではないかということが考えられていますが、2021年の段階で、コロナの予防などに効果があるという、はっきりした根拠があるサプリメントや、食品はありません。
5-アミノレブリン酸(5-ALA)含有のサプリメントは、あくまでも個人の免疫機能などを整えるという趣旨で、摂取するようにしましょう。
また、こちらについては消費者庁からも注意が促されています。
消費者庁からのリリースを詳しくお知りになりたい方はこちらからどうぞ
【新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする健康食品の表示に関する改善要請及び一般消費者等への注意喚起について】
まとめ
5-ALAの成分やサプリメントは、新型コロナウイルスへの効果は科学的に立証されたわけではなさそうですが、研究室レベルではどうやら新型コロナからの回復や免疫獲得に良い効果がありそうな印象を受けます。
また、コロナとは別の観点で、健康に良いことは間違いなさそうですので、身体のメンテナンスの一環として、少しずつ取り入れることも検討してみてよいかもしれません!
5-アミノレブリン酸(5-ALA)?これまたむずかしそうな名前だね